野村不動産ホールディングスは8月13日、商業施設やホテル、マンションで不要品を回収し資源を循環する仕組みを導入する。スタートアップECOMMIと組み、ホテル客室からの不要品リユース、リサイクルにも着手する。
業務連携に関する協定書を結んだECOMMITは、使わなくなった不要品を「回収」し、最適な使い道の「選別」、再活躍させる「リユース・リサイクル」の循環を作る「PASSTO(パスト)」を運営するスタートアップ。PASSTOは、不用品を回収するボックスで、オフィスや公共、商業施設などに設置されている。
今回の業務連携では、野村不動産のグループ会社が運営管理するホテル、商業施設、マンションなどにPASSTOを設置し、不用品を回収する仕組み。なかでも、野村不動産ホテルズが運営する「庭のホテル」(東京都千代田区)、「NOHGA HOTEL UENO TOKYO」(東京都台東区)、「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」(東京都千代田区)、「NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO」(京都府東山区)では、客室に意思表示カードを設置し、宿泊客が滞在中に不要になった衣類を意思表示カードとともに客室に残してもらい回収する。衣類のほか、遺失物のうち、スーツケース・ファッション雑貨・日用雑貨についても、順次回収を予定しているという。
商業施設、マンションでは、衣類のほか、雑貨・ホビー用品(バッグ/キャップ・ベルト/ミニカー・鉄道玩具/ぬいぐるみ・フィギュア等)なども回収する。
回収、選別、再流通の状況は、ECOMMITのトレーサビリティシステムによりデータで追跡し可視化することで、透明性を高めた再資源化率の高い仕組みを構築しているとのこと。
野村不動産では、自社で管理、運営する施設にPASSTOを常設導入することで、気軽に参加できる環境への貢献を仕組み化していきたいとしている。
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