ビットキーは8月9日、入居者管理システム「パレット管理」を開発するパレットクラウドの発行済株式を取得し、7月31日に子会社化したと発表した。
ビットキーは、コネクトプラットフォームの「homehub」や「workhub」を提供するスタートアップ。住宅領域では2019年のスマートロック販売開始以降、不在時の家事代行や置き配を利用できるサービスの展開、オートロックマンションのセキュリティに対応する製品の開発、多様な種類の鍵に対応するための鍵メーカーとのスマートロックの共同開発など、製品ラインナップの拡充に取り組んできた。
また、homehubと内見予約システムや不動産賃貸管理システムとの連携機能も提供し、賃貸住宅の管理会社の業務効率化を通じて、スマートロックの設置拡大を進めている。
パレットクラウドが提供するパレット管理は、賃貸住宅や、共用施設を有する分譲マンションの管理会社に向けたサービス。「入退去の管理」、「お問い合わせ対応」、「お知らせ一斉送信」、「契約更新」の手続きなど、入居者とのコミュニケーションを一括で管理できる。
ビットキーによると、このパレット管理の機能とhomehubの鍵管理や開閉機能などを組み合わせることで、不動産管理会社や入居者にとってメリットの高い「毎日使われる暮らしのアプリ」を実現できると考え、パレットクラウドの子会社化に至ったという。
今後は、パレット管理の入居者と不動産管理会社をつなぐコミュニケーション機能と、homehubの鍵管理や開閉機能などを1つのアプリに集約し、両社のサービスの統合を見込む。これにより、1つのアプリで管理会社とのやり取りや申請手続き、鍵の管理などができるほか、生成AIを活用した機能も提供し、さらなる管理業務の効率化と入居者の利便性向上を目指すという。
また、物流の2024年問題で注目されているオートロックマンションの置き配問題の解決に向け、取り組みを推進していくとしている。
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