ビットキーとパナソニックは11月7日、置き配の促進を目的とした、集合マンションのインターホンを活用する新機能を発表した。
新機能「組合わせ番号」は、宅配便の荷物番号を活用して生成したオリジナルの番号。これを、パナソニックの集合マンション向けインターホン設置物件において、宅配事業者の配達員が入力すると、オートロックを解錠できる。これにより、宅配事業者はアプリの開発やシステムの回収などをせず、住民不在時でもオートロックの専有部玄関前への配達が可能になる。
番号は、荷物番号と他の数字の組み合わせや、宅配事業者ごと、一定期間でルールを変更するなどで安全性を保つという。新機能はビットキーの「homehub inHome Service」における「ドアマエ配達」の一環として、パナソニックより11月から分譲マンションを中心に提案していき、2024年4月から提供開始となる予定だ。
ビットキーでHomeBusinessDivision アライアンス本部マネージャーを務める胡桃澤圭佑氏は、新機能提供の背景として、トラックドライバーの時間外労働時間が制限される物流業界の2024年問題について触れる。また、再配達率は約12%が続く現状があるなか、政府が6%まで半減させる目標を掲げていることも合わせて説明した。
オートロックマンションの割合は増加傾向にあり、置き配ニーズも高いこともわかっているが、対応物件の拡大は進んでいないという。胡桃澤氏は、セキュリティ上の課題や、インターホン以外に配達員が利用する専用端末を設置する場合、物件のデザイン性を損ねてしまう課題などを、新機能によって解決できるとした。
ビットキーとパナソニックは新機能の提供を通じて、宅配事業者の負荷を軽減し、物流業界の2024年問題解決へ寄与していくという。
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