iYellは7月31日、シリーズEラウンドにて、合計18億6000万円の資金調達を実施したと発表した。全国保証イノベーション投資事業有言責任組合、大東建託、エアトリ、アイディーエスなど合計13社を引受先とした第三者割当増資および東京スター銀行など合計3社からのベンチャーデットを実行した。今回の調達によって累計調達額は99億1000万円に達したという。
iYellは、金融機関、住宅事業者、エンドユーザーが抱える住宅ローンの課題を同時に解決することを目指し、住宅ローンマーケットプレイスを軸とした「住宅ローンプラットフォーム」を構築している。
海外の住宅ローンマーケットは住宅ローン専門のブローカーが金融機関とユーザーのマッチングを行い、住宅ローン手続きのサポートを行う。一方で、日本においては住宅事業者が住宅購入相談と共にローンの相談や手続きのサポートを行っており、本業ではない住宅ローン手続きで、事業者の業務が逼迫している現状があるという。また、住宅事業者は住宅ローンの専門家ではないため、金融機関とユーザーの最適なマッチングを行うことが難しい点も課題となっている。
iYellのメイン事業である「いえーる ダンドリ」は、住宅事業者や不動産会社の業務削減および売上増加をサポートする住宅ローン業務支援システム。住宅販売の増加につながるような住宅ローン業務を支援し、エンドユーザーの希望に沿った最適な住宅ローンの提案や手続きのサポートを行う。住宅ローンの知識と金融機関などのネットワークを保有する専門家が、クラウド化されたテクノロジーを活用し、シームレスで健全な借入プロセスを実現するとしている。
iYellは今回の調達資金を活用し、今後も住宅ローンプラットフォームマーケットの浸透を図っていく。また、プラットフォームに加盟している事業者への新たなサービスや、不正の疑いがある情報を検知するシステム、個人情報漏洩事故を防止するデータ送信クラウドシステムなどの開発に向けた投資を行っていくという。
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