三井不動産レジデンシャルは7月29日、シニア向け住宅「パークウェルステイト」のフラッグシップ物件となる「パークウェルステイト西麻布」を、10月1日に開業すると発表した。
パークウェルステイトは入居時年齢60歳以上が対象の有料老人ホームで、「パークウェルステイト西麻布」は東京都港区にフラッグシップとして開業する。地上36階、総居室数は400室。プライベートガーデンのほか、スパ、フィットネスエリア、六本木の書店「文喫」と連携したライブラリーなどの共用施設を備え、35階のスカイダイニングと36階のプライベートダイニングでは帝国ホテルが調理とサービスを提供する。
共用部および全居室にはNECの顔認証システムを導入し、手ぶらで解錠できるようにするほか、鍵の紛失や置き忘れを防ぐ。さらに顔認証によって個人を識別することで、事前に登録したアレルギー情報の確認や、その場での会計手続きを省略できるようにする。また、大浴場などの特定の場所における長期滞在者の把握や、安否確認システムとの連携によって、入居者の利便性と安全性の向上につなげるという。
さらに、医療法人社団慶永会のクリニックを併設する。クリニックでは日常診療に加え、定期的な健康診断を実施し、入居者専用時間での健康相談対応などの医療サービスを提供する。看護・介護サービスは東京海上日動ベターライフサービスが提供し、看護スタッフと介護スタッフが24時間体制で常駐する。介護専用フロアを利用することで、専任ケアスタッフによる介護サービスを受けることも可能だという。
また、東京海上日動ベターライフサービスによる介護保険事業所「TOKIORI」を同一建物内に開設する。これにより、入居者は訪問介護から家事代行まで、ニーズに応じたサービスを受けられる。
パークウェルステイト西麻布は、ZEB OrientedおよびCASBEE-建築(新築)を取得。再生可能エネルギーの活用、全熱交換機の導入、エネルギー効率の高いエアコンや照明などを実装し、CO2排出量の削減に取り組む。
三井不動産レジデンシャルは西麻布に加え、「パークウェルステイト幕張ベイパーク」、「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」を2024年秋に開業する予定だとしている。
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