「X」(旧Twitter)のユーザーらは7月26日、嫌な驚きを味わった。新たな設定項目により、自分の投稿ややり取りがAIのトレーニングに使われることになっていると知ったためだ。つまり、ユーザーが設定を変更して無効にしない限り、投稿などのデータがXの対話型AI「Grok」の学習に使われる可能性がある。
現在、少なくともデスクトップ版Xでは、このオプションがデフォルトで有効になっている。
この設定に関する説明文には、「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」と書かれている。さらに、同じ目的のために、「サービスプロバイダーのxAI」とデータを共有する可能性があることも記載されている。このページから「会話履歴を削除」することもできる。
Xは、この変更に関するコメントの依頼に即座に回答しなかった。
ユーザーデータをAIシステムのトレーニングに用いる行為は物議を醸している。Apple、OpenAI、Metaなどの企業は、ユーザーの許可を得ずに、あるいはユーザーに明らかでない方法でデータをAIのトレーニングに利用しているとして、厳しい視線にさらされている。AIモデルの改良にはますます多くのデータが必要であり、テクノロジー企業は新たな情報源を模索している。
Grokのトレーニングへのデータ提供をオプトアウトするには、デスクトップ版Xで「設定」を開き、「プライバシーと安全」を選択、「データ共有とカスタマイズ」セクションにある「Grok」を選択し、チェックボックスをクリックして無効にする。
現時点でモバイル版Xにはこの項目がない。
Xで複数のアカウントを管理している場合は、それぞれ個別にオプトアウトする必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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