JALとKDDIが「デジタル×推し活」--「ラブライブ！」映画ロケ地をメンバーと聖地巡礼体験

　日本航空（JAL）とKDDIは7月25日、新たな体験価値の創出・拡大を目指す「デジタル×推し活」プロジェクトの開始を発表した。

　近年において、日本国民の3人に1人が何らかの「推し活」を行っているとされるなど、推し活は人々が好きな対象との絆を深める活動として幅広く定着し、その市場規模も拡大しているという。両社ではこれまで空港ラウンジや機内でのXR体験など、デジタル技術による体験価値創出に取り組んでおり、このプロジェクトでは、JALの持つユーザーとの接点や地域とのつながりと、KDDIの持つ生成AIやXR技術を掛け合わせ、「推しに没入する体験」をさまざまな接点で創出していくという。

「デジタル×推し活」プロジェクト

　まずは、推し活を行うユーザーを対象として、アニメの聖地巡礼、地域を対象とした謎解きゲームの2種類のイベントを開催し、交流や関係人口を創出していく。

　まず、ラブライブ！シリーズとのコラボレーションとして、「ニジガクメンバーと一緒に沖縄観光 空の旅！」と題し、JAL・ジャルパックの特別ツアーにて、アニメ「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の2024年9月公開予定の映画とコラボレーションした新しい聖地巡礼体験を沖縄県で開催する。登場メンバーがスマホ画面上に現れ、映画のロケ地まで一緒に歩いているような体験が楽しめるという。デジタル体験を通じて作品と現実世界をより融合させ、新たな聖地巡礼の可能性を提供するとしている。

「ニジガクメンバーと一緒に沖縄観光 空の旅！」ビジュアル

シーン再現ARイメージ

　首都圏や関西圏などの地域とコラボレーションした新しい地域宝探しゲームを開催。生成AIを活用したゲームの登場人物との対話をベースにミッションをクリアして、地域を周遊できる特別な体験が楽しめるという。気軽に楽しく地域に没入できる体験を目指して、首都圏や関西圏で、2024年秋ごろに実施予定としている。

「地域謎解き・宝探しゲーム」

　また、KDDIなどが実施するApple Vision Pro活用のユースケースを検討する共創型オープンイノベーションラボ「STYLY Spatial Computing Lab」や日本Xrealと連携し、旅先での聖地巡礼や謎解きゲームなどの推し活体験、旅行や出張における移動体験におけるスマートグラスの新たなユースケースを検証する。

　両社は今後このプロジェクトを通じて、推し活の対象や体験内容の拡大を加速し、継続的に推し活に寄り添うことを目指す。また、没入体験を軸にデジタル体験を拡張することで、地域の自治体・事業者やコンテンツホルダーなど、さまざまな関係者が利用できるプラットフォームも検討する。両社の強みを生かしたイノベーションの創出を継続し、次世代を見据えた体験の創出を継続していくとしている。

ニュースリリース（JAL）
ニュースリリース（KDDI）
「ニジガクメンバーと一緒に沖縄観光 空の旅！」特設サイト

（C）2022 プロジェクトラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会