サムスンの新型スマートフォン「Galaxy Z Flip6」は、6.7インチの画面を半分に折りたためるデザインで、レビューアーから高い評価を得ている。そして今、Appleが競合製品を準備中だと報じられている。
AppleはGalaxy Z Flipシリーズに似た「クラムシェル」型の「iPhone」に取り組んでいると、The Informationが米国時間7月22日に報じた。早ければ2026年に発売される可能性があるという。The Informationはまた、2025年の「iPhone 17」の少なくとも1つのモデルに、可変絞りカメラが搭載されると伝えている。この機能により、レンズが捉える光の量を細かく調整できるようになり、自然な「ボケ」効果などが期待できる。
Appleはコメントの依頼に即座に回答しなかった。
この報道は、Appleが今後2年間でiPhoneに大幅な変更を加える計画であることを示す最新の兆候だ。近年、「iPhone 15 Pro」で追加された「アクション」ボタンや、画面上部に設けられた前面カメラとセンサー用の切り抜き部分「ダイナミックアイランド」など、Appleの段階的なアップグレードに対して、批評家から批判の声が上がっている。
それと比較すると、報道にある折りたたみ式のiPhoneは大きな変化をもたらすだろう。6月の報道によると、Appleは2025年の発売に向けて「極めて薄型の」iPhoneも開発中だという。
過去数年のうちにAppleが折りたたみ式iPhoneを発売しなかった理由は明らかではない。Appleは少なくとも2019年から、折りたたみ式iPhoneの設計に取り組んでいると報じられている。
他社が折りたたみ式スマートフォンを発売する中、各社が直面する大きな課題の1つはコストだ。2020年に発売された初代「razr」スマートフォンの価格は1499ドル(約23万3000円)だった。7月に発表されたサムスンのGalaxy Z Flip6は1100ドル(日本では15万9700円)だ。折りたたみ式スマートフォンの価格は全体的に下落傾向にあるとはいえ、「iPhone 15」や「Galaxy S24」の799ドル(日本では約12万5000円)よりかなり高い。
もう1つの課題は、画面そのものだ。折りたたみ式画面は通常、折り目が見える。Appleは見苦しさを解消することに苦戦し、この技術を採用した製品の発売を延期したと報じられている。Appleが折り目の問題を解決したか、また全体的なコストを削減したかは不明だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」