パナソニック オートモーティブシステムズは6月5日、LPガス(液化石油ガス)販売事業者向けの配送効率化サービス「DRIVEBOSS LPガス」を正式ローンチした。AIによる配送計画とルート作成で働き手不足解消を目指す。
LPガスの配送は、配送、保安業務資格が必要な上、高齢化等の働き手不足や物流の2024年問題で業務の効率化が求められるなど、今後、厳しい状況になることが想定される業務の1つ。
LPガス容器内のガス残量を見越した配送や配送先ごとに異なる配送時間の指定など、多様化するニーズに合わせた対応も求められ、配送ルートの作成には豊富な経験とスキルを必要とするなど、配送員の属人性が高い業務になっている。
DRIVEBOSS LPガスは、パナソニックグループが開発したAIを活用し、独自アルゴリズムにより、LPガス配送業務特有の複雑な条件を考慮した効率のよい配送計画、ルートを自動で作成するというもの。
ボンベ重量、本数、配送時間などLPガス事業者特有の複雑な条件を設定すれば、自動で条件を考慮した配送計画、ルートを作成する。設置場所・注意事項といった配送先の事情も記録、共有でき、高速道路の利用可否、移動距離など巡回方法に合わせた複数のルート提案も可能。初心者でも短時間で配送計画を簡単に作成でき、引継ぎも容易になるとしている。
既存システムの改修なしで導入でき、配送員単位での利用が可能なため、導入コストやランニングコストを抑えられるとのこと。1カ月間の無料トライアル期間を設け、使用感を確認可能だ。
正式サービスの開始にあたっては、2023年10月に実施したベータ版の実証実験に基づき改善を重ねたとのこと。今後は、利用者からのフィードバックを基にアップデートを実施していくという。
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