パナソニックは5月27日、オープンイノベーションによるスタートアップ共創型の新規事業創出活動「Panasonic Kurashi Visionary Colab(パナソニックくらしビジョナリーコラボ)」を開始すると発表した。成長領域での新事業創出を目指す。
パナソニックでは、2016年に当時のパナソニック家電部門(アプライアンス社)で、社内公募型の新規事業創出活動である「Game Changer Catapult(GCC)」をスタート。事業アイデアを募集するビジネスコンテストや社内外のメンターによる伴走活動を通じて新規事業を育成し、挑戦する風土の醸成や起業家マインドを持つ人材の育成に貢献してきた。
8年間の活動を通じ、約4000人の挑戦者・支援者のコミュニティを築き、約200人のビジネスアイデア育成経験者を輩出してきたという。
パナソニくらしビジョナリーコラボは、GCCの取り組みが、事業部門に伝播し根付いてきたことから、社内公募型の新規事業創出活動を、スタートアップ共創型の取り組みへ移行するもの。
これに伴いGCC推進部は、事業共創推進部に名称を変更。2022年7月にパナソニックで設立したCVCファンド(通称:パナソニックくらしビジョナリーファンド)と共に、パナソニックCTRO(チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー)傘下で連携し、スタートアップ共創型の新規事業創出の活動を担う。
CVCファンドが出資を進める「エネルギー」、「食品インフラ」、「空間インフラ」、「ライフスタイル」といった領域に強みを持つ有望なスタートアップの知見と、GCCの活動に参画してきた社員がこれまで培ってきたプロダクト開発、概念実証、事業の有効性検証などのノウハウを組み合わせ、新規事業の創出と育成を図る。
中長期的な事業部門の成長戦略と整合を図り活動を進めることで、事業部門と有望なスタートアップとの協業に導き、新規事業のスケール化を加速させ事業成長に貢献していく。
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