パナソニックは5月23日、新型ミラーレスカメラ「LUMIX S9」(DC-S9)を発表した。
S9は、フルサイズセンサーを搭載する一方、ボディは約403gの小型軽量とした、気軽に持ち運べるカメラ。LUMIXでは初のフラットデザインのカメラとなる。商品ターゲットは、SNSへ静止画や動画を投稿するユーザー。カメラだけでなく、新開発したスマホアプリ「LUMIX Lab」と連携することで、ストレスなく撮影データをシェアできる環境を整えた。
スペック面では、2023年に発売したミドル・ハイエンド向け製品「S5II」並みの性能を、小型軽量ボディに詰め込んだ。センサーの有効画素数は約2420万画素で、S5IIと同等。像面位相差AFや、動物、モータースポーツに対応したリアルタイム認識AF、5.0段のボディ内手ブレ補正機構なども搭載する。
また、リアルタイムLUT(Look Up Table)用として、ボディ背面にLUTボタンを搭載。よりダイレクトなLUTの設定が可能となった。カメラ内でのLUTの保存数は、従来の10個から39個に増量。さらにすべてのフォトスタイルがリアルタイムLUTに対応した。適用するLUTの強度調整や、LUTの重ね合わせにも対応している。
このほか、レンズの焦点距離を拡大する「ハイブリッドズーム」機能を搭載した。光学ズームと、画像中央部を切り出す「クロップズーム」を併用するもので、ズームリング操作のみでテレ端の焦点距離を最大約3倍に拡張できる。
S9にあわせ、パナソニックはスマホアプリLUMIX Labも提供する。SNSユーザーを想定したアプリで、高速ペアリングや転送機能により、カメラでの撮影後に素早くシェアできる環境を整える。また、オリジナルLUTをアプリで作成できるほか、クリエイターLUTのダウンロードも可能としている。
S9のボディカラーは、「ダークシルバー」と「ジェットブラック」の2種。また、ボディカバーの色を変更できる「エクステリア張り替えサービス」も、有償で実施する。色は、「ダークオリーブ」「クリムゾンレッド」「ナイトブルー」の3種。量販店で購入後、パナソニックストアプラスで申し込み、送付すると、3週間程度でカバーを張り替えた製品を返送するサービスだ。また、パナソニックストアプラスでS9を購入する場合は、カバーを張り替え済みの状態で届けるという。
同社はS9にあわせ、新レンズ「LUMIX S 26mm F8」(S-R26)を発表した。Lマウント用の単焦点レンズで、最大径67.1mm、長さ約18.1mmの「パンケーキレンズ」だ。絞りはF8固定で、マニュアルフォーカス専用レンズとなる。
このほか、開発中のレンズとして、「LUMIX S 18-40mm F5.6-6.3」を発表した。S9にマッチした小型軽量ズームレンズで、2024年内の発売を予定しているという。
S9とS 26mm F8の発売は、6月20日を予定。S9では、ボディ単品に加え、「LUMIX S 20-60mm F2.5-5.6」がセットの標準ズームレンズキット、「LUMIX S 28-200mm F4-7.1 MACRO O.I.S.」がセットの高倍率ズームレンズキットも発売する。S9の市場想定価格は、ボディ単品が20万8000円前後(税込、以下同)、標準ズームレンズキットが24万1600円前後、高倍率ズームレンズキットが28万7000円前後。単焦点レンズのS 26mm F8は、メーカー希望小売価格が3万1900円となる。
パナソニックでは、S9の発売を記念して、S 26mm F8などのプレゼントキャンペーンを実施する。S9のボディ単品および各レンズキットの購入で応募可能で、6月20日から9月1日までの購入分が対象。応募は9月15日まで受け付ける。
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