注目のAIデバイス「rabbit r1」をさっそく入手--箱の中身は?

Lisa Eadicicco (CNET News) 翻訳校正: 編集部2024年04月25日 13時15分

 「rabbit r1」はスマートフォンを置き換えるものではない。むしろ、特定のことについてはスマートフォンよりもうまくこなす、人工知能(AI)搭載のバーチャルアシスタントを目指している。

rabbit r1
提供:Richard Peterson/CNET

 それが、1月のCESでの大々的な発表後に私が試した、この小さなオレンジ色の携帯型デバイスが約束していることだ。初回ロットがユーザーの手元に届き、その華やかな宣伝に見合うものかを確かめる時が来た。

 しかし、その前に箱の中身を見てみよう。時間をかけてこの199ドル(約3万1000円)のAIデバイスをセットアップして試したら、改めて感想を述べたい。

 rabbit r1は、開いたときにウサギの顔に見えるようにデザインされた段ボール箱に入っている(耳は上に、目と鼻は後ろにある)。中身はr1本体と付属の保護ケースの2つだけだ。

 ケースはカセットテープケースのようなもので、後ろに曲がってキックスタンドになる。これは、rabbit r1のレトロなデザインの一部だ。rabbit r1のローンチパーティー会場に続く廊下には、Tiger Electronicsの「Pokedex」や透明な「ゲームボーイカラー」など、年代物のガジェットやおもちゃが並んでいた。

rabbit r1
提供:Richard Peterson/CNET

 rabbit r1の箱に充電ケーブルは入っていなかった。rabbit r1は一般的な電子機器と同様にリチウムイオンバッテリーで駆動するため、USB-Cケーブルと電源アダプターを使えば充電できる。それでもほとんどのデバイスは、数年前よりパッケージがはるかにスリムになっているスマートフォンでさえ、電源アダプターはなくともケーブルは同梱されている。

rabbit r1
提供:Richard Peterson/CNET

 rabbit r1は、「ChatGPT」などのチャットボットの成功を受けて2024年に登場し始めたAIデバイスの新たな波の一部だ。スマートフォンに搭載されているソフトウェアとは異なり、r1は同社が大規模アクションモデルと呼ぶ技術で動作する。これは、テキストベースのAIにおける大規模言語モデル(LLM)にちなんだものだろう。つまり、人間のようにアプリやサービスの使い方を学習するようソフトウェアが訓練されているため、同社によると、何かをするためにアプリを手動で操作する必要はないという。

 rabbit r1の発売に先立ち、同じくスマートフォンへの依存度を下げることを目的とした、Humaneによる699ドル(約11万円)の「Ai Pin」という話題のAI搭載デバイスが発売されている。しかし、Ai Pinの評判は概して芳しくない。レビュアーらは、スマートフォンを補完しようとする、ある意味では取って代わろうとする、こうした見慣れないAIデバイスに懐疑的だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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