タイミーは4月23日、同社が展開しているスキマバイトサービス「タイミー」について、事業者の退職者や、アルバイトを含む元従業員となるOB・OGを、タイミー上のグループに登録し、OB・OGに向けた限定の求人を公開できる「アルムナイ機能」を新たに実装した。アルムナイ機能を活用することにより、事業者とOB・OGとの繋がりをタイミーのシステム上でブランドごとに維持・管理し、1日単位でまた働いてもらえるようになる。
この機能により、事業者はスキルや経験が豊富で、信頼のおける人材を確保しやすくなる。また働き手は、自分の都合に合わせて慣れ親しんだ職場でまた働けるようになる。近年注目されているアルムナイ採用をアルバイトにおいても対応する形で、事業者の人材課題解消や働き手の働く選択肢の広がりに繋げるという。
アルムナイ機能では、「タイミー上にいるOB・OGを発見する」または「専用カードを通じて招待する」ことで、ブランドごとに働き手をグループに登録。OB・OGとの繋がりを維持・管理できるようになっている。事業者は、グループに登録された働き手に向けた限定の求人を通じて、OB・OGを募集できるようになる。
事業者はタイミーアプリを通じて、OB・OGの候補者を募集。マッチングした働き手に対して、勤務後に事業者が認定すると、OB・OGグループに追加。事業者は、タイミーに登録する700万人のワーカーの中から候補者を探すことが可能となる。
また退職者に対して、タイミーでまた働けるOB・OGに招待する専用カードを配布。カードに記載された手順が完了すると、ブランドのOB・OGグループに追加。なおタイミーをこれまで使ったことがない人も、カードの招待を通じてOB・OGの一員になることが可能となっている。
アルムナイ機能実装の背景として、人手不足が深刻化し働き方が多様化するなかで、近年アルムナイ採用が注目を集めている。一方で、アルバイトのアルムナイ採用はまだ手法が確立されておらず、事業者が「また働きにきてほしい」と望んでも、店長との個別の繋がりにとどまるなど、OB・OGと接点を持ち続けられない課題があることを指摘。教育コストを投資して育成した従業員が辞めていくことに対して危機感を抱く事業者は、タイミーの導入事業者にも多いという。働き手側としても、アルバイトをしていたお店やブランドには親しみがあり、「機会があればまた働きたい」という声もあるという。
このほか、進学や就職、家族の転勤などの理由でアルバイトを辞めざるをえない場合にも、スポットワークなら時間や場所に縛られることなく、自分の都合に合わせて1日単位で働くことが可能。タイミーは、これらの事業者と働き手双方のニーズと、スポットワークとアルムナイ採用の相性のよさに着目し、アルムナイ機能を実装したとしている。
将来的には、OB・OGの待遇向上や、特定のブランドのOB・OGであることが「タイミー」アプリ上で可視化され、履歴書のように活用できることを目指すとしている。
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