春だ。つまり、雨の日が増えるということだ。スマートフォンを水たまりに落としてしまったら、思わぬ出費を強いられることになりかねない。最近のスマートフォンは多少の水濡れなら耐えられるものが多いが、完全な防水ではないため、極力濡らさないことが大切だ。今回の記事では、万が一水没させてしまった場合にスマートフォンを乾かす3つの方法を紹介する。買い換えの悲劇を回避するためにぜひ活用してほしい。
ただし、今回紹介する方法が必ず成功する保証はない。効果があったという声は多いが、効果を裏付ける科学的な調査はほとんどないのが実情だ。見つかる限り、最も新しい調査は中古端末、故障端末の売買業者Gazelleが2014年に実施したものだ。この調査では、水没したスマートフォンが再び使えるようになるかどうかは型番や機種の影響が大きく、一般的には「iPhone」よりも「Android」スマートフォンの方が結果は良好だったという。
よく言われることとして、スマートフォンを水に落とした時は、できる限り早く引き上げ、端末に入り込む水の量を最小限に抑える必要がある。正しく対処したにもかかわらず、スマートフォンの電源が入らない、あるいは電源は入るが問題が起きる場合は、業者に持ち込んで修理が可能かたずねてみよう。
スマートフォンの2大メーカーであるAppleとサムスンは、スマートフォンを水に落とした時の対処法を案内している。
iPhoneの場合は、充電ポートに液体が入っているという警告が表示されることがある。iPhoneが濡れてしまった際の対応について、Appleは次のように推奨している。
有線での充電やアクセサリーの接続は、最低5時間たってから行う必要がある。5時間たったらiPhoneの電源を入れてみよう。問題が改善されない時は、この記事で紹介する他の方法も試してみてほしい。Apple StoreにiPhoneを持ち込んでサポートを受けることも可能だ。
サムスンも同じような対処法を案内している。
サムスンは、上記の手順を踏んだ後でも端末内部に水が残っている可能性があるため、公式の修理サービスを利用するよう案内している。
なおAppleもサムスンも、端末をきれいな水以外の液体(飲み物やプールなど)に落とした場合は、水道水ですすいでからタオルで水分を拭き取り、自然乾燥させるよう指示している。
また、濡れたスマホを乾かすためにドライヤーやオーブンを使うことは強く禁じられている。熱で端末が破損する恐れがあるためだ。
乾燥剤のシリカゲルを試すのも一案だ。Gazelleによると、シリカゲルビーズはスマートフォンに入り込んだ水分の吸収に役立つという。ものを買った時、中に「食べられません」と印刷された白い小袋が入っていることがある。この袋の中身は多くの場合、シリカゲルビーズだ。こうしたシリカゲルを集めて使ってもいいし、Amazonなどのオンラインショップで購入することもできる。
手元にシリカゲルがある場合は、次のように使おう。
シリカゲルビーズが手元にない時は、家の中にある他の日用品を試してみよう。Gazelleの調べでは、クスクスとインスタントライスは乾燥剤のような役割を果たすことが分かったという。
2で紹介した乾燥方法のうち、シリカゲルビーズの部分をクスクスかインスタントライスに置き換え、同じ時間放置したのちにスマートフォンを再起動してみてほしい。
Gazelleは、他にも猫砂やオーツ麦、チアシード、炊飯前の白米といった身近なアイテムでもテストを実施した。しかし、細かいカスなどが発生してスマートフォンの内部に入り込み、故障を引き起こす恐れがあるため、使用は推奨しないとのことだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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