ソニーは3月27日、非接触ICカードとスマートフォンを使ったワンタッチ警備記録システム「パトログ」の提供を開始すると発表した。セントラル警備保障グループなどと連携し、警備業界の新たな働き方を推進する。同日から提供を開始し、サービス利用料の市場推定価格は発行カード枚数が100枚の場合、月額約5万円を見込む。
パトログは、警備員が警備拠点に設置されたFeliCaカードに手持ちのスマートフォンをかざし、勤怠や巡回警備の履歴といった勤務情報を記録できる警備記録システム。警備会社はクラウドサーバー上でリアルタイムに情報を把握し、警備員の勤務状況の確認や警備記録をデジタルで管理できる。
電源や通信設備の設置工事なしで導入ができ、アプリケーションのインストールも不要。給与システムなどと連携すれば、これまで電話と手書きで行われていた労務管理業務の軽減にもつながる。
警備業界では、派遣現場からの直行直帰などの多様な勤務形態や変則的な労働時間から、管理業務の複雑化が課題になっている。パトログは、異なる勤務情報の把握、一元管理を可能にし、勤務時間の短縮や効率的なシフト作成を実現し、人手不足などの課題解決を目指す。
すでにセントラル警備保障での導入が決定。さらにJOBPAYが提供する給与前払いサービス「JOBPAY」やジャガーノートが提供する警備業向け管制・業務システム「KOMAINU」とも連携し、警備記録をこれらのツールと共有することで、バックオフィス業務全般の業務効率にもつなげる。
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