オムロンは3月18日、6社が共同で、埼玉県東松山市のTENOHA東松山において「太陽光発電」「電気自動車」「V2X機器」を連動させたエネルギーマネジメントシステム(EMS)構築の実証実験を開始すると発表した。
本事業に参加するのは、東急不動産、リエネ、エクシオグループ、オムロンソーシアルソリューションズ(オムロンSS)、東京センチュリー、ユー・シー・エル(UCL)の6社。
TENOHA東松山は、東急不動産が手掛ける、再生可能エネルギーを活用した地域共生プロジェクトの拠点施設で、カフェやコワーキングスペースを備えている。2023年10月より、建物屋根上にフレキシブル太陽光モジュールを設置して電力の自家消費を行い、使用電力の約30%を再生可能エネルギーで賄っているという。フレキシブル太陽光モジュールは、耐荷重の少ない屋根でも設置可能な軽量パネルだ。
今回新たに、オムロンのV2X(Vehicle to X)システム「マルチV2Xシステム(KPEP-A)」とEVを本施設に設置し、これらと太陽光発電を連動して充放電を行い、ピークカットによる電気料金の削減効果等を検証するとともに、停電時等においてEV(電気自動車)からエネルギーを供給するなど、効率的なEMS構築を目指す。
なお、本事業におけるV2Xは、電気自動車を蓄電池として扱い、家や建物などに給電する仕組みとなる。また、本事業で使用するEVは、東京センチュリー連結子会社の日本カーソリューションズがリース提供する、日産リーフ「ZAA-SE1」となる。
実証実験において、東急不動産は、企画立案と事業採算性の評価を担当。リエネは、TENOHA東松山の運営管理と広報PR戦略を担当する。エクシオグルーは、システムの施工に加え、設置方法等の設計条件を検証する。
オムロンSSは、自家消費システムに係る電力およびV2X機能を有する充放電に係る電力利用の検証を担当。東京センチュリーは、EVを活用したEMS等の効果検証を担当する。UCLは、特殊太陽光モジュールの実用性および発電効率等の検証を担当する。
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