東急不動産とENEOSは2月7日、航空燃料の原料への廃食油再活用に関する基本合意書を結んだと発表した。商業施設、リゾート施設における廃食油を活用する。
航空燃料の原料への廃食油再活用は、「持続可能な航空燃料」(Sustainable Aviation Fuel:SAF)と呼ばれる取り組み。従来のジェット燃料が原油から精製されるのに対し、廃食油やサトウキビ、都市ごみ、廃プラスチックを用いて生産することで、従来のジェット燃料に比べ、約60~80%のCO2削減効果があるという。
今回の取り組みは、2023年11月30日、北海道札幌市に開業した複合商業施設「COCONO SUSUKINO」や、東急不動産グループの東急リゾーツ&ステイが全国に展開、運営するホテルやゴルフ場29カ所で排出される廃食油を回収し、和歌山県有田市にあるENEOS和歌山製造所で事業化を進めるSAFの製造プラント(能力40万KL/年)で原料として使用するというもの。
COCONO SUSUKINOは、施設で発生する廃食油全量をSAFに活用することを目指しており、実現すれば全国で初の取り組みになるという。
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