「シャニマス」6thライブツアー大阪公演で見た“音楽を楽しみ笑顔を咲かせるステージ”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント関連も取材している佐藤が担当。今回は3月2日と3日に大阪府の大阪城ホールにて行われた、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(シャニマス)をテーマとするライブイベント「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms」の模様をお届けする。

「シャニマス」6thライブツアー大阪公演が、大阪城ホールで開催。アイドルマスターシリーズのファンである“プロデューサーさん”が多数来場した
「シャニマス」6thライブツアー大阪公演が、大阪城ホールで開催。アイドルマスターシリーズのファンである“プロデューサーさん”が多数来場した

 シャニマスは、2018年に「アイドルマスター」シリーズのひとつとしてサービスを開始。283(ツバサ)プロダクションに所属しているアイドルをプロデュースし、トップアイドルを目指す世界観を持つゲームコンテンツとなっている。ゲーム以外にもライブイベント、グッズ、CD、ラジオなど多方面で展開。アプリゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズSong for Prism」(シャニソン)も配信している。

 アイドルの声を担当しているキャスト陣によるライブイベントも、さまざまな形で実施。今回は6thライブツアー「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite!」と題して、大阪公演の「Brilliant Blooms」と、4月に開催を予定している横浜公演「Fantastic Fireworks」が行われる。この大阪公演では、283プロの8ユニットが登場し、ユニット楽曲を中心としてさまざまな曲をステージで披露。会場には多くの“プロデューサーさん”(※アイドルマスターシリーズのファンのこと)が詰めかけたほか、配信による中継も国内外に向けて行われた。

「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms」DAY1出演者(※敬称略)

・イルミネーションスターズ
関根瞳(櫻木真乃役)、峯田茉優(八宮めぐる役)
・アンティーカ
礒部花凜(月岡恋鐘役)、菅沼千紗(田中摩美々役)、八巻アンナ(白瀬咲耶役)、希水しお(三峰結華役)、結名美月(幽谷 霧子役)
・放課後クライマックスガールズ
河野ひより(小宮果穂役)、永井真里子(西城樹里役)、丸岡和佳奈(杜野凛世役)、涼本あきほ(有栖川夏葉役)
・アルストロメリア
黒木ほの香(大崎甘奈役)、前川涼子(大崎甜花役)、芝崎典子(桑山千雪役)
・ストレイライト
幸村恵理(黛冬優子役)、北原沙弥香(和泉愛依役)
・ノクチル
和久井優(浅倉透役)、土屋李央(樋口円香役)、田嶌紗蘭(福丸小糸役)、岡咲美保(市川雛菜役)
・シーズ
紫月杏朱彩(七草にちか役)、山根綺(緋田美琴役)
・コメティック
川口莉奈(斑鳩ルカ役)、三川華月(鈴木羽那役)、小澤麗那(郁田はるき役)

 開演時、マスコットキャラ「デビ太郎」の着ぐるみとダンサーが登場して「シャイニーエクササイズ」のステージに。軽快な動きを見せるデビ太郎とダンサーだけではなく、場内のプロデューサーさんに加え、アリーナ後方のスタッフエリアにいる一部スタッフも体を動かして参加。ライブに向けて準備運動を行っていた。

「シャイニーエクササイズ」(DAY1)
「シャイニーエクササイズ」(DAY1)

 特徴的なメインスクリーンを活用し、花が一面に咲き乱れるようなオープニング演出が流れ、出演者も登場しライブがスタート。そのオープニングナンバーは「Spread the Wings!!(Come and Unite! Ver.)」。シャニマス始まりの楽曲にトロピカルバージョンとも言えるようなアレンジされた曲調で、陽気に盛り上がれるような雰囲気を作り出して幕開けとなった。

「Spread the Wings!!(Come and Unite! Ver.)」(DAY1)
「Spread the Wings!!(Come and Unite! Ver.)」(DAY1)

 ここからは各ユニットが1曲ずつ披露するステージに。また今回は間奏を長めにとって、アイドルとしての自己紹介となる挨拶を述べるという形で進行した。

 まずは、イルミネーションスターズの「Forward March!!!」から。出演が見送られた近藤玲奈さん(風野灯織役)の歌声も流す形で3人の歌声が重なり、パレードの雰囲気を作り出すようなイルミネーションスターズのショータイムを展開。続いたアルストロメリアの「Bloomy!」で、ポップでキュートな癒やされる空間を作り出す。放課後クライマックスガールズの「ハナサカサイサイ」では、太鼓や笛の音が象徴的なお祭りソングで、はっぴなどがイメージされる衣装でパフォーマンス。ステージ全体をお祭り会場と思わせてくれるような雰囲気となり、コールも含めてさらなる盛り上げを図っていた。

「Forward March!!!」(DAY1)
「Forward March!!!」(DAY1)
「Bloomy!」(DAY1)
「Bloomy!」(DAY1)
「ハナサカサイサイ」(DAY1)
「ハナサカサイサイ」(DAY1)

 アンティーカによる「革命進化論」では、マントを操るようになびかせながら、ロックソングを熱唱。間奏ではメンバーたちによる煽りもあって、一段と大きなコールが響き渡っていた。続いたコメティックは「無自覚アプリオリ」を披露。すでにユニットとしては5.5周年記念ライブなどで登場し歌ってきているものの、ナンバリングライブとしては初参加。ルカのセンター曲として、川口さんによるルカとして放つ圧巻の歌声が大阪城ホールに炸裂。三川さんと小澤さんもそれぞれに個性とパフォーマンス力が発揮され、加速度的に成長していくユニットの姿を見せていた。

「革命進化論」(DAY1)
「革命進化論」(DAY1)
「無自覚アプリオリ」(DAY1)
「無自覚アプリオリ」(DAY1)

 ストレイライトは「BURN BURN」を披露。DAY1では2人でのステージとなったが、気合いの入ったパフォーマンスとセクシーな魅力も放ち、見る人の体も心も熱くするようなものとなっていた。シーズによる「Forbidden Paradise」では、それぞれが白、黒と別々の色を基調とした衣装が目を引くなかで、シーズ特有の独特な曲調から繰り出されるキレキレなダンスパフォーマンスで魅了。ノクチルの「Reflection」では、大空や水面が広がる映像を背景に、4人が青春を感じさせる楽曲を披露。間奏の自己紹介もマイペースに、アイドルの個性と魅力を存分に伝えるものだった。

「BURN BURN」(DAY1)
「BURN BURN」(DAY1)
「Forbidden Paradise」(DAY1)
「Forbidden Paradise」(DAY1)
「Reflection」(DAY1)
「Reflection」(DAY1)

 MCパートでは、過去CDのリリースイベントを大阪で開催したことはあるものの、ナンバリングの大型ライブとしての大阪は初めてといったことなどが語られていった。

 ここからは、283プロのメンバーが3チームに分かれてのステージに。まずはTeam.Stellaがイルミネーションスターズの「We can go now!」(関根さん、礒部さん、河野さん、黒木さん、土屋さん、山根さん、三川さん)をカバー。ポップに歌うなかでは、「オ・オ・サ・カ」「タ・コ・ヤ・キ」という、大阪公演にちなんだコール&レスポンスで一体感を高めていった。

「We can go now!」(DAY1)
「We can go now!」(DAY1)

 Team.Lunaは、Team.Solの「SOLAR WAY」(菅沼さん、希水さん、結名さん、丸岡さん、前川さん、北原さん、田嶌さん、川口さん)をカバー。センターステージ側の通路で並んで歌う姿も壮観。明るく軽快に歌うなかでも、川口さんは表情を変えずルカとして歌っている姿が目を引いていた。そのTeam.Solは、ノクチルと放課後クライマックスガールズのコラボ曲である「相合学舎」(峯田さん、八巻さん、永井さん、涼本さん、芝崎さん、幸村さん、和久井さん、岡咲さん、紫月さん、小澤さん)をカバー。大所帯での楽曲披露のみならず、両サイドの花道に分かれプロデューサーさんに近い距離で歌い、ラップもうまく決めるなど、一緒になって盛り上がっていた。

「SOLAR WAY」(DAY1)
「SOLAR WAY」(DAY1)
「相合学舎」(DAY1)
「相合学舎」(DAY1)

 メインステージ上段には、軽快なBGMとともにDJブースが登場。そして峯田さんがヘッドホンを装着し“DJめぐる”として、283プロダクションDJライブをコール。さまざまなメンバーと楽曲の組み合わせで披露されていった。

 まずは「キャットスクワッド」(幸村さん、土屋さん、紫月さん)から。それぞれのメンバーがもつ個性的なネコっぽいかわいらしさを表現しつつ、歌い終わりにはDJブースに集まって峯田さんとノリノリになっている一幕も。「チョコデートサンデー」(礒部さん、三川さん)では、終始甘い雰囲気を作り出し、最後はお互いの手をあわせてハートマークを作るなど、かわいいの供給過多といったステージに。さらにコメティックがイルミネーションスターズの「Twinkle Way」をカバー。「黒色彗星(カラーレス・アイドル)」をキャッチコピーとして持つコメティックが歌うというところで、場内も峯田さんも大盛り上がりとなっていた。

「キャットスクワッド」(DAY1)
「キャットスクワッド」(DAY1)
「チョコデートサンデー」(DAY1)
「チョコデートサンデー」(DAY1)
「Twinkle Way」(DAY1)
「Twinkle Way」(DAY1)

 DJライブが一時中断され、ここで歌われたのは「ホムラインビテーション」(幸村さん、北原さん、紫月さん、山根さん)。この曲は日清炎メシとのコラボによって生まれた、ストレイライトとシーズが歌唱する楽曲。一面の炎に包まれるような映像を背景に4人が熱唱。激しさを感じさせる曲調に、かっこよさ全開の振り付け、それでいてキャッチーな歌詞がなんとも言えない、唯一無二の魅力を放つステージとなっていた。

「ホムラインビテーション」(DAY1)
「ホムラインビテーション」(DAY1)

 DJライブが再開され、後半がスタート。まずは、「拝啓タイムカプセル」(黒木さん、前川さん、田嶌さん、岡咲さん)から。甘奈と甜花という大崎姉妹、小糸と雛菜という幼なじみの関係性の2人が、時折手をつなぎながら楽しそうに歌う姿は、心が温かくなるもの。「Damascus Cocktail」(涼本さん、芝崎さん、山根さん、川口さん)は、夏葉のソロ曲を涼本さんだけではなく“大人組”のメンバーが加わったことで、より大人の魅力を感じさせるステージに。さらにアンティーカが、ルカのソロ曲「神様は死んだ、って」をカバー。ダークな雰囲気と激しいロックサウンドが、アンティーカとの親和性の高さを感じさせるものとなっていた。そしてDJライブもここで区切りとなった。

「拝啓タイムカプセル」(DAY1)
「拝啓タイムカプセル」(DAY1)
「Damascus Cocktail」(DAY1)
「Damascus Cocktail」(DAY1)
「神様は死んだ、って」(DAY1)
「神様は死んだ、って」(DAY1)

 ここからはユニット曲のパートに戻り、まずはシャニソン収録曲でもあり、CDでのリリースはこれからという、ノクチルの「青空」がフルバージョンで披露。懐かしさを感じさせるポップサウンドにのせて、ときには4人が向き合ったりしながら、終始楽しげな雰囲気で歌っていた。さらにシャニソン収録曲から、アルストロメリアの「明日もBeautiful Day」も歌われ、セリフやラップも交えつつ、優しさに満ちた空間を作り上げていた。

「青空」(DAY1)
「青空」(DAY1)
「明日もBeautiful Day」(DAY1)
「明日もBeautiful Day」(DAY1)

 MCパートでは新衣装について紹介したほか、ここまで披露した楽曲の感想を語り、ライブパートが再開となった。

 放課後クライマックスガールズによる「全力アンサー」は、炎や爆発などコミック風の映像演出を背景に、センターステージから全力な歌声を会場中に響かせていく。ストレイライトの「Destined Rival」では、テンポこそゆったりとしたものだが、2人のライバルとしてのバチバチ感が現れたものに。間奏のダンスシーンもさることながら、冒頭両サイドの花道から登場したときも、締めくくりとしてセンターステージに立ったときも、向き合って拳を差し出すシーンが、これを象徴するようにも思えた。

「全力アンサー」(DAY1)
「全力アンサー」(DAY1)
「Destined Rival」(DAY1)
「Destined Rival」(DAY1)

 シーズの「Fashionable」では、メインステージ階段の左右に離れたところから向き合う形で始まり、メインステージに移動してからは、スタイリッシュかつダンサブルなステージできれいな歌声も響かせ、目と耳が離せないステージを展開。曲中の「WOWWOWOW」のコールで一体感も高めていった。アンティーカによる「有彩色ユリイカ」では、モノクロで映し出される激しい雨や雷、そして城や洋館をイメージさせる映像を背景に、ユニットの特徴でもあるゴシック感や疾走感も感じられるロック曲を力強く、そして高らかに歌っていた。

「Fashionable」(DAY1)
「Fashionable」(DAY1)
「有彩色ユリイカ」(DAY1)
「有彩色ユリイカ」(DAY1)

 アルストロメリアは、センターステージから「グラデーション」を披露。グラデーションカラーの映像演出が流れるなかで、持ち味のポップでキュートさを全開にして、会場を彩っていく。イルミネーションスターズによる「星が流れて」では、メインステージの階段に腰掛けつつ、イルミネーションスターズの3色に彩られた星空を背景に、バラードソングを丁寧な振り付けと、大切に言葉を紡ぐように歌い、心に染みいるようなステージとなっていた。

「グラデーション」(DAY1)
「グラデーション」(DAY1)
「星が流れて」(DAY1)
「星が流れて」(DAY1)

 ノクチルによる「アスファルトを鳴らして」では、ノクチルの透明感や青春を感じさせる、そして前向きな気持ちにさせてくれる楽曲を歌いつつ、終盤ではメンバーの呼びかけによって、プロデューサーさんも一緒になって合唱。グッとくる気持ちになれるような光景が広がっていた。そしてコメティックは、「平行線の美学」を披露。コメティックは、センターによってそのアイドルの色が現れた楽曲になることが特徴となるなかで、この曲では羽那のセンターということもあり、三川さんが中心となってパフォーマンス。ハイスピードで展開する曲調と詰め込まれた歌詞を的確に歌いきる姿が印象的だった。

「アスファルトを鳴らして」(DAY1)
「アスファルトを鳴らして」(DAY1)
「平行線の美学」(DAY1)
「平行線の美学」(DAY1)

 ここでアニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の主題歌である「ツバサグラビティ」の披露に。作中に登場するイルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアの4ユニットが、初期衣装に着替えて登場しパフォーマンス。“始まり”を感じさせる光景は感慨深いものだった。

「ツバサグラビティ」(DAY1)
「ツバサグラビティ」(DAY1)

 ライブ本編が一区切りとなり、アンコールを求める声があがるなか、アニメやシャニマス、シャニソンに関する情報の告知映像が流れたあと、アンコールに応えるかたちでメンバーがライブTシャツに着替えて登場。ここでは、放課後クライマックスガールズの「太陽キッス」を全員でカバー。メンバーもタオルを手にして歌い、プロデューサーさんも含めて会場のいたるところでタオルを回す光景は壮観と言えるもの。さらにイルミネーションスターズの「虹になれ」も全員で歌いつつ、いろいろなところからプロデューサーさんへの感謝を示していた。

「太陽キッス」(DAY1)
「太陽キッス」(DAY1)
「虹になれ」(DAY1)
「虹になれ」(DAY1)

 最後に各ユニットを代表したメンバーがそれぞれ挨拶するなかで、ライブやトークを振り返ったり、ユニットや個々としての成長、ほかのユニット曲を歌うことが楽しいといったことなどを語りつつ、プロデューサーさんへの感謝を伝えていた。

 そしてラストナンバーとなったのは「Let's get a chance(Come and Unite! Ver.)」。こちらもトロピカルバージョンと言えるようなアレンジが加わり、カーニバルさながらのにぎやかな雰囲気で盛り上がったまま締めくくり、舞台をDAY2へと移していった。

「Let's get a chance(Come and Unite! Ver.)」(DAY1)
「Let's get a chance(Come and Unite! Ver.)」(DAY1)

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