Appleは、「フォートナイト」の開発元であるEpic Gamesが欧州連合(EU)で「iOS」向けアプリストアを提供することを阻止し、両社の長年にわたる確執を拡大させた。Epicは米国時間3月6日に声明を発表し、スウェーデンにおけるEpicの開発者アカウントを停止したと伝えるAppleからの書簡も公開した。
Appleの弁護士からの書簡は3月2日付で、「Appleは、Epic Games Sweden ABの開発者プログラムメンバーシップを直ちに終了させた」と書かれている。
Appleは書簡の中で、過去にEpicがAppleのルールを批判していたため、Epic Games Sweden ABの開発者アカウントを承認するにあたり、同社を信頼すべき理由を尋ねたが、不十分な回答しか得られなかったとしている。またオーストラリアでの提訴の動きについて、「Appleのルールを弱体化または回避しようとする世界的な取り組みの一環」だと説明した。Appleは、Epic Gamesが公開したやり取りが本物かどうかについてコメントを控えた。
Appleは、Epicの開発者アカウントを停止する決定について、以下のようにコメントした。
「EpicのAppleに対する契約上の義務に対する深刻な違反により、裁判所は、Appleが『Epic Gamesの完全所有子会社、関連会社、および/またはEpic Gamesの管理下にあるその他の事業体のいずれかまたはすべてを、いつでもApple単独の裁量で』終了させる権利を有すると判断した」「Epicの過去および現在進行中の行動を考慮し、Appleはその権利を行使することを選択した」
EpicはAppleの行為がEUの反トラスト法に違反していると主張し、「iOSに復帰するために戦う」と述べた。
EUのデジタル市場法(DMA)は、大手IT企業にさらなる競争を可能にするよう求めるもので、AppleはEU圏内のユーザーに対し、代替アプリストアや、App Store以外でダウンロードしたアプリを端末にインストールできるようにする必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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