Appleは米国時間3月5日、「iPhone」向けの最新アップデート「iOS 17.4」をリリースした。少数の新機能および改良点を加えたほか、複数のバグを修正している。欧州連合(EU)の新規則によって必要となったアプリストア関連の変更も加えた。
EUのデジタル市場法(DMA)の発効に伴い、Appleは、iOS 17.4(および「iPadOS 17.4」)によって正式に、代替アプリストアの利用を許可した。
またiOS 17.4では、「Apple Podcasts」アプリに文字起こし機能が追加された。同アプリでポッドキャストを聴くユーザーは、エピソードの文字起こしを読みながら音声を聴けるようになる。また、文字起こしの中の特定のテキストを検索したり、テキスト画面のサイズとコントラストを変更したりもできる。
次は新しい絵文字だ。キノコ、不死鳥、ライム、切れた鎖、首を振っている顔の絵文字が絵文字キーボードで利用できるようになった。また、18種類の人や体の絵文字に、左右のどちら側も向いているオプションが追加された。
ミュージック認識機能では、「Apple Music」と「Apple Music Classical」のプレイリストやライブラリに、見付けた曲を追加できるようになった。「Siri」には、対応する言語で受信したメッセージを読み上げるオプションが追加された。「盗難デバイスの保護」機能は、なじみのない場所だけでなく、すべての場所でセキュリティ強化を有効にできるようになった。
iPhone 15とiPhone 15 Proでは、設定の「バッテリーの状態」に、バッテリーの充放電回数、製造日、最初の使用が表示される。
バグ修正の面では、2つの問題が解消した。まず、「探す」で連絡先の写真が空白になる問題が修正された。2つ目は、デュアルSIMを使っている場合に、電話番号が主回線から副回線に変更されてメッセージの送信先グループに表示される問題が修正された。
もちろん、最新のアップデートはiPhoneに限ったものではない。「iPad」には、iOS 17.4と同じ新たな絵文字やポッドキャストの新機能などが追加されたiPadOS 17.4が提供されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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