人工知能(AI)はすでに私たちの働き方を変えているのだから、今後は私たちの使うデバイスも変えていくのは当然のことだ。例えば、レノボが披露した「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」は、従来のクラムシェル型ノートPCを見直し、AI生成コンテンツの世界で仕事をしていく上で、より共同作業に適したデバイスを打ち出している。
Mobile World Congress(MWC)に登場したこのコンセプトモデルのノートPCは、17.3インチのマイクロLED透明ディスプレイを搭載し、画面の向こう側にあるものを透かして見ることができる。このデザインによって、バーチャルな創作物を現実世界に重ね合わせ、透明なホワイトボードのように機能することが可能となる。Appleの複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」が、仮想コンテンツを周囲の空間に重ねて表示できるのと似た効果だ。
マイクロLEDディスプレイは一般的に、優れた色彩とコントラスト、そして有機ELディスプレイに匹敵する輝度を実現する。披露されたThinkBookのディスプレイは、1000ニトの輝度を備え、まばゆいほどに明るかった。屋内外を問わず、いかなる環境でも利用できるのかという懸念があったとしても、ディスプレイの透明性は問題にならないだろう。プライバシーも問題になりそうだが、将来的には透過率を調整できるようにすることで、よりプライバシーを確保したり、より透明性を高めて実世界のオブジェクトと組み合わせたりすることが可能になると、レノボは発表の中で述べている。
デザインのもう1つの重要な要素は、キーボードだ。物理的なキーの代わりに、このコンセプトノートPCはタッチスクリーンキーボードを搭載している。これを、対応するペンで使える描画ボードに切り替えることもできる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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