アマゾンジャパンは2月21日、スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズ新製品「Echo Hub」を2月22日から販売すると発表した。
日本のほか、米国、英国、カナダ、メキシコ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリアで発売する。価格(税込)は2万5980円で、国内は「グレイシャーホワイト」を「Amazon.co.jp」で販売する。
Echo Hubは、8インチのタッチディスプレイに音声アシスタント機能「Alexa」を搭載した、スマートホームコントロールパネル。本体サイズが高さ202mm×幅137mm×奥行き15mm、重さが365gで、壁などに取り付けて利用する。スマートカメラや照明、スマートロック、スマートプラグ、エアコン、スピーカーなど、スマートホームデバイスを一括管理して操作できる。
ワイヤレス接続、もしくは対応するPoE(Power-over-Ethernet)アダプターを使用したイーサネット経由でインターネットに接続可能で、「Zigbee」「Thread」「Bluetooth」「Matter」規格に対応したスマートホームハブを内蔵。対応するスマートホームデバイスのグループ管理、Alexaの「定型アクション」の開始、カメラのライブ映像の表示などができる。エアコンや扇風機といった一部のAlexa非対応の家電は、Alexa対応のスマートリモコンなどを使用すれば接続可能だ。
ダッシュボードでは、表示するスマートホームデバイス、ウィジェット、カメラなどをカスタマイズ可能。Alexaのアカウントに接続済みのデバイスは「Alexaアプリ」の設定に基づき、自動的にダッシュボードに追加するという。なお、ホーム画面に表示されるウィジェットは、画面を長押しすれば追加、削除、編集が可能。よく使う照明やエアコンの調整、ドアのロックや音楽の再生、定型アクションの開始など、一連の操作をカスタマイズしつつ、素早く実行できるとしている。
スタンバイ画面では、時刻や「Amazon Photos」に保存された画像のほか、アート、抽象図形、ミニマルなどの背景を利用できる。また、近接センサーを搭載し、人を検知するとディスプレイがスタンバイ画面からダッシュボードへと自動で切り替わるとしている。
オーディオは、Echo Hubから直接音楽を再生するほか、好みのスマートスピーカーを接続して音楽プレイリスト、ポッドキャスト、オーディオブックを再生可能。ダッシュボードではマルチルームミュージックグループ内の各スピーカーの音量もコントロールできるという。
Echo Hubに接続したカメラのライブ映像は、ウィジェットのタップ、もしくはAlexaに話しかけることで表示可能。マルチビューでは、最大4つのライブ映像が同時に表示でき、撮影した画像を表示させるスナップショット機能も搭載する。
なお、左側に表示されるパネルでは、すべての定型アクションを1つの画面で確認できる。定型アクションをタッチすれば、ドアのロック、照明の明るさ、エアコンの調整など、一連の操作にも対応。また、Alexaアプリ上で新しい定型アクションを作成すると、自動的にパネルに表示するとしている。
アマゾンジャパン Amazonデバイス事業本部Amazon Echo事業部・スマートホーム事業部 部長の宮澤一聡氏は、「日本国内のEcho(シリーズ)の月間アクティブユーザー数は、2019年から2023年で3.5倍以上。Amazon.co.jpの『DIY・工具・ガーデン』の売れ筋ランキングは、元々ホームセンターで取り扱うような商品が売れ筋の常連だったが、2023年のブラックフライデーではトップ10のうち5つがスマートホーム商品だった」とし、スマートホームデバイスのニーズが高まっていると話す。
また、年間10台以上のスマートホームデバイス購入者は、2020年から2023年で2.5倍以上という推移も紹介。「一度スマートホームデバイスを買うと利便性に気付き、近い将来複数台を買う傾向がある」と加える。
“スマートホームデバイスの操作”に特化したEcho Hubは、複数台の対応デバイスを利用するユーザー向けの製品だ。例えば声で家電を操作する場合、他人やテレビといった他の物音を静かにさせる必要がなくなるなどが想定できるという。
「スマートホームデバイスが多く稼働する状況だと非常に便利(に使える)。例えば、スマートフォンのAlexaアプリでも、似たような操作はできる。しかし、10~20とスマートホームデバイスを使う場合、検索性が全く違う。Echo Hubは、“近づいたらすぐに、直感的にスマートホームを操作できる”を目指した製品」(宮澤氏)と、Echo Hubとそのほかの製品の違いを説明した。
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