「ラブライブ!スーパースター!!」Liella! 5thライブ東京公演で見た“22人で輝いた今の姿”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は2月10日と11日に、武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて行われた、「ラブライブ!スーパースター!!」をテーマとしたライブイベント「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 5th LoveLive! ~Twinkle Triangle~」東京公演における、Day.2(11日)の模様をお届けする。

スクールアイドルグループ「Liella!」による、5thライブ東京公演が武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催。Day.2は5thライブを締めくくる公演として、多くのファンが詰めかけていた
スクールアイドルグループ「Liella!」による、5thライブ東京公演が武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催。Day.2は5thライブを締めくくる公演として、多くのファンが詰めかけていた
「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 5th LoveLive! ~Twinkle Triangle~」キービジュアル
「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 5th LoveLive! ~Twinkle Triangle~」キービジュアル

 「ラブライブ!」は、「みんなで叶える物語」をキーワードとして、オールメディアで展開しているスクールアイドルプロジェクト。「ラブライブ!スーパースター!!」は、表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校「私立結ヶ丘女子高等学校」を舞台に、スクールアイドルグループ「Liella!」が活動。メンバーたちのストーリーを描いたTVアニメは第2期まで放送され、第3期の制作も公表されている。

 メンバーの声を担当するキャストが、同名のグループとして自らステージに立つライブイベントもシリーズ恒例。今回の5thライブは福岡公演と東京公演の2カ所で開催。すでに福岡公演は1月に実施されており、東京公演のDay.2は、5thライブ最終公演となった。

 出演したのは伊達さゆりさん(澁谷かのん役)、Liyuuさん(唐 可可(タン クゥクゥ)役)、岬 なこさん(嵐 千砂都役)、ペイトン尚未さん(平安名すみれ役)、青山なぎささん(葉月 恋役)、鈴原希実さん(桜小路きな子役)、薮島朱音さん(米女メイ役)、大熊和奏さん(若菜四季役)、絵森 彩さん(鬼塚夏美役)、結那さん(ウィーン・マルガレーテ役)、坂倉 花(さくら)さん(鬼塚冬毬役)。

左から、結那さん(ウィーン・マルガレーテ役)、大熊和奏さん(若菜四季役)、鈴原希実さん(桜小路きな子役)、ペイトン尚未さん(平安名すみれ役)、Liyuuさん(唐 可可役)、伊達さゆりさん(澁谷かのん役)、岬 なこさん(嵐 千砂都役)、青山なぎささん(葉月 恋役)、薮島朱音さん(米女メイ役)、絵森 彩さん(鬼塚夏美役)、坂倉 花さん(鬼塚冬毬役)
左から、結那さん(ウィーン・マルガレーテ役)、大熊和奏さん(若菜四季役)、鈴原希実さん(桜小路きな子役)、ペイトン尚未さん(平安名すみれ役)、Liyuuさん(唐 可可役)、伊達さゆりさん(澁谷かのん役)、岬 なこさん(嵐 千砂都役)、青山なぎささん(葉月 恋役)、薮島朱音さん(米女メイ役)、絵森 彩さん(鬼塚夏美役)、坂倉 花さん(鬼塚冬毬役)

 Liella!は、かのんを中心とした結ヶ丘女子高等学校の新入生5人で結成。キャストとしても伊達さん、Liyuuさん、岬さん、ペイトンさん、青山さんの5人で活動を開始(1期生)。TVアニメ第2期では、かのんたちが進級して2年生となり、新たに新入生4人を迎えてのストーリーが展開。それにあわせてキャストとしても鈴原さん、薮島さん、大熊さん、絵森さんが2期生として加入。その後さらにかのんたちが進級し、マルガレーテと冬毬が新メンバーとして参加。3期生として結那さんと坂倉さんが加わり、現在はメンバーとキャストそれぞれ11人体制で活動している。

 この5thライブでは、Liella!の過去、現在、未来を示すような、これまでTVアニメやライブを彩ってきた楽曲から、最新曲まで披露。5thライブの前日譚にあたるような、4thライブツアーから5thライブへと想いを結ぶムービー「Road to Twinkle Triangle」が公開されている。

 開演時間となって上映されたオープニングムービーでは、メンバー紹介とともに、11の光が3つの星を作り、三角形のように線で結ばれるという“Twinkle Triangle”を示すような映像でライブがスタートした。

 そのオープニングナンバーは「Starlight Prologue」。TVアニメ1期第12話の挿入歌という、メンバー5人時代の印象深い楽曲で、ダンスシーン映像が流れるなかで、ステージではキャスト11人が立ってパフォーマンス。衣装は白を基調としたケープを羽織るタイプで、1期生は白、2期生は薄いブルー、3期生は薄いミントグリーンが入っているのも目を引くところ。パフォーマンスのなかでは、映像でも象徴的な5色の光の帯が、ステージでは11色で表示されていたところも、11人のLiella!を印象づけるものとなっていた。これに続いた「MIRACLE NEW STORY」では、フレーズにもあるような“大きな声で”躍動しながら歌い、客席からのコールもひときわ大きな声で巻き起こっていた。

「Starlight Prologue」
「Starlight Prologue」
「Starlight Prologue」
「Starlight Prologue」

 11人が横に並んで「私たち、結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル、Liella!です!」と、指をL字型にして重ねたLiella!ポーズを決めて挨拶をしつつ、恒例となっているそれぞれのコール&レスポンスでも盛り上がる。最後に挨拶をした坂倉さんのときは、自ら気合いを入れるためのポーズを披露しつつ、みんなでそのポーズを決めるといったことで、一体感も高めていた。

 MCパート後、暗転ののちにライブが再開。まず歌われたのは「Tiny Stars」(伊達さん、Liyuuさん)。TVアニメ第1期第3話の挿入歌で、かのんと可可がユニット「クーカー」として、スクールアイドルの活動継続をかけて地元の代々木スクールアイドルフェスで歌った楽曲。ダンスシーン映像が流れるなかで、2人がハーモニーを響かせていた。

 続いて、1期生5人による「Welcome to 僕らのセカイ」(伊達さん、Liyuuさん、岬さん、ペイトンさん、青山さん)は、TVアニメ2期第1話で、当時かのんたち2年生が1年生のきな子を迎え入れるときに歌われた楽曲。アニメPVで一瞬きな子が現れる演出があるなか、今回は鈴原さんではなく、薮島さん、絵森さん、坂倉さんが現れるサプライズのような形となっていた。

 2期生の4人による「バイバイしちゃえば!?」(鈴原さん、薮島さん、大熊さん、絵森さん)では、トロッコに乗り込んで歌詞にあわせた表情や手振りを交えつつ、会場のいろいろな場所から歌声を届けていく。ステージに戻った4人はそのまま、2期生がオリジナルメンバーとして歌っている「Blooming Dance!Dance!」に。ポップな曲調にのせて軽快なダンスと歌声で、2期生としてのさらなる成長を感じさせるパフォーマンスで魅了していた。

 楽曲の終盤では3期生の2人が登場し、2期生がそっと手を取り、背中を押す一幕もありつつ、歌われたのは「1.2.3!」(結那さん、坂倉さん)。“これから”を感じさせる楽曲であり、タイトルのように、1期生、2期生とバトンをわたすかのように登場してからの、3期生による歌唱というところで感慨深さもありつつ、ステージとトロッコから存在を示すようにパフォーマンス。特にトロッコでは二手に分かれて移動していたこともあって、ブレードの光の色が二等分のように分かれていたのも目を引いていた。

 1期生の伊達さん、岬さん、ペイトンさんによる「Stella!」では、メインステージとその上段を使って3人は移動しつつも、線で結ぶと常に三角形を保つような立ち位置でのパフォーマンス。大空や光る星々の映像を背景に、それがイメージされる壮大な雰囲気と曲の世界観を全身を使った表現と歌声で披露。それに続いたLiyuuさんと青山さんによる「クレッシェンドゆ・ら」では、スタンドマイクを前にポップなラブソングを歌唱。スクリーンにハートが多数浮かぶなか、2人も指でハートマークを作りながら歌っていた。

 ここからはグループ内ユニットのステージに。まずはLiyuuさん、青山さん、結那さんによるユニット「KALEIDOSCORE」の「ベロア」から。オシャレな雰囲気で切なさを誘うようなラブソングで、3人がトロッコに乗ってクールな表情で歌声を響かせる。岬さん、鈴原さん、大熊さん、絵森さん、坂倉さんによるユニット(※読み方は「シンクライズ」)は、「Dancing Raspberry」を披露。大人びた雰囲気が漂うシティーポップの曲調で、ダンスユニットとしてのダンサブルなステージを展開。伊達さん、ペイトンさん、薮島さんによるユニット「CatChu!」の「オルタネイト」では、ボーカルユニットとしてハードロック楽曲を熱唱。ペイトンさんによる鼓舞するような冒頭の煽りから始まり、ときには座り込むぐらいの思いと気合いの入った歌声で、心に火を付けるようなステージとなっていた。

 キャストが降壇したあとで流れた幕間映像では、メンバーたちがセットリストを考えたり、新曲について取り組むといった回想シーンや、ライブの舞台裏での会話シーンの様子が上映された。

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