ビットキー、「workhub」で共連れを防ぐ機能「アンチパスバック」提供開始

 ビットキーは2月8日、コネクトプラットフォーム「workhub」を通じて、オフィスビルの管理者やデベロッパー、入居企業向けに、不正な出入りを防ぐことができる「アンチパスバック」機能の提供を開始すると発表した。

アンチパスバック対応のオフィス 入室記録がないため、退出できない
アンチパスバック対応のオフィス 入室記録がないため、退出できない

 アンチパスバックは、一般的に、入退室で利用するセキュリティカード上に「入」の記録がない場合は退出できない、もしくは「出」記録がなければ入室できないといった、「入」と「出」をセットにして管理することで、不正な出入りを防ぐことができる機能。セキュリティ向上を目的として、オフィスビルセキュリティや入退室管理システムにより提供されている。

 アンチパスバック非対応のオフィスでは、数人で入室する際、だれか1人がセキュリティカードを使えば、いわゆる「共連れ」でほかの人も入室できてしまうため、「入」の記録がないままに入室、あるいはセキュリティカードを持たない人の不正入室も可能となってしまう。

 ビットキーが提供するアンチパスバックは、「カード」などの認証物単位ではなく、クラウド上で管理する「人」の情報に入退室履歴を紐づけるため、入室は顔認証で退出はカードなど、入室時と退出時に異なる認証手段を利用しても、アンチパスバックに対応することができるというもの。

入室時の認証手段が異なる場合も退出できる
入室時の認証手段が異なる場合も退出できる

 今回は、ビットキーのスマートアクセス製品群が設置されたドアにおいて、顔認証とQRコード認証を利用する場合を対象に、不正を検知した場合、管理者に通知もしくはカギを解錠しないといった制御機能を提供する。顔認証は日常的にそのビルで働くワーカー、QRコードはゲストの利用を想定している。

不正検知のアラート画面イメージ
不正検知のアラート画面イメージ

 なお、本機能は、建物ですでに適用されているアンチパスバック機能と併用できるため、既存のビルセキュリティでカードによるアンチパスバック機能が提供されている建物にも付加することができる。

 今後は、スマートフォンアプリなど対応可能な認証手段を拡張するほか、ビルセキュリティとの連携も強化し、ビルのセキュリティとワーカーの利便性向上を図る考えだ。

プレスリリース

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