ENEOSら、「発電する窓」高輪ゲートウェイで実証実験--透明度保つ太陽光発電窓パネル

 ENEOS、JR東日本、YKK AP、日本板硝子(NSG)は4月26日、米国ユビキタスエナジー(UE)開発の透明な太陽光発電窓パネル(UE Power)を使用した実証実験を、高輪ゲートウェイ駅構内において実施すると発表した。

透明太陽光発電窓パネル、実証実験の様子
透明太陽光発電窓パネル、実証実験の様子

 UE Powerは、ENEOSが出資し、NSGが共同開発しているもので、紫外線と赤外線をエネルギー源とする、高効率の発電が可能。一般的な窓と同程度の透明度を維持しつつ、遮熱性と断熱性に優れる。高層ビル等に設置することで、広大な用地確保が不要となり、平置き型の太陽光発電と比較し、より高効率の発電を実現した。

 2021年9月から約1年間、ENEOSとNSGが共同で行った、屋外でUE Power使用した実証実験の第1弾では、日本国内の日照、気候条件下においても、想定通りの発電量と、省エネ効果等の性能が確認できたという。

 実証実験の第2弾となる今回は、UE Powerの屋内使用時における発電性能について検証するとともに、駅利用者にUE Powerを周知することが目的。ENEOS、JR東日本、YKK AP、NSGの4社が共同で、5月8日から7月14日までの約2カ月間、高輪ゲートウェイ駅構内に既設の窓ガラスの内側にUE Powerを設置し、定量的な評価を行う。

 本実証で、ENEOSは実証実験の企画、主導を担当し、JR東日本は実験フィールドを提供。YKK APは窓パネルのサッシおよびフレームの設計、製作を担当する。NGSは、同社千葉営業所での実証実験第1弾およびUEとの共同開発の知見を提供するとともに、実験結果の解析を担当する。

 なお、本実証において同窓パネルの有効性が確認された後は、ビル等への展開と将来の電力供給を視野入れた太陽光発電システムへの接続等、実証を検討する考えだ。

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