Appleがデジタル市場法(DMA)を順守するために、欧州連合(EU)域内でアプリのサイドローディングを許可せざるを得なくなったことにより、「App Store」以外のアプリストアが現れるのはもはや時間の問題となっている。
そのようなアプリストアを計画している企業の1つが、ウクライナのMacPawだ。「Mac」向けユーティリティ「CleanMyMac X」でおそらく最もよく知られるMacPawは、Macユーザー向けの革新的なアプリストアを既に運営している。「Setapp」という名称のこのストアは、240を超えるアプリが月額9.99ドル(約1500円)で使い放題となるサブスクリプションサービスを提供している。
同社は、EUで「iPhone」ユーザー向けのアプリストアを開設する計画だ。
MacPawの製品管理担当ディレクターを務めるMykola Savin氏が同社のブログで、これを発表した。
「われわれのチームはモバイル向けSetappマーケットプレイスのベータ版を開発する最終段階にあり、2024年内に準備が整う予定だ」(同氏)
iPhoneは、EUの全スマートフォンの約3分の1を占めているため、App Store以外で適切に機能するアプリストアを構築できた企業は、非常に収益性の高い市場を手にする可能性がある。
かなりの数の非公式アプリストアが今後数カ月のうちに登場すると、筆者は考えている。しかし、それらを運営する企業は、ユーザーを引きつける上でも、ストアでアプリを提供するよう開発者を促す上でも、大きな課題に直面するだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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