「話がうまい人は質問力がある」――多くのビジネス書に書かれていることだ。では「質問力がある」とは具体的にどのような状態を指すのだろうか。この答えが知りたいなら、迷わず本書を読んでみてほしい。
著者は“社会人の伝わる話し方”のプロフェッショナル、桐生稔氏だ。「話し方すべて」「雑談の一流、二流、三流」「説明の一流、二流、三流」など、コミュニケーションのベストセラーを数多く上梓してきた桐生氏が、一流・二流・三流の質問を比べながら解説してくれる1冊となっている。
要約者にとって特に印象的だったのは、相手との距離を縮める質問術だ。三流は相手と距離を置き、二流は「何をしたか?」で関係性を深めようとする一方、一流は「どう感じたか?」で距離を縮めるのだという。具体的には「週末は久しぶりに海に行ってきました」と言われたら、「海!いいな~!久しぶりに行って気持ちよかったのではないですか?」と返してみる。ちょっとした一言だが、相手と感情を交換できて、グッと関係が深まりそうだ。
本書を一通り読むだけでも、公私問わず、コミュニケーションが円滑に進むようになるはずだ。質問力に自信がない方はもちろん、「自分は質問上手だ」と思っている人にも一読を勧めたい。一流の質問テクニックに驚き、すぐに真似したくなるはずだ。
今回ご紹介した「質問の一流、二流、三流」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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