OpenAIは1月、カスタマイズされた「ChatGPT」のチャットボットである「GPTs」を作って公開できる「GPT Store」を開設したが、今度は、チャットボットの会話の中で簡単に特定のGPTsを呼び出す機能を公開した。
OpenAIは米国時間1月30日、「X」(旧Twitter)でこの新機能について発表した。「ChatGPTの任意の会話の中でGPTsを呼び出せるようになった。『@』を入力してGPTsを選ぶだけで呼び出せる。これにより、その会話全体の文脈を踏まえた上で適切なGPTsを追加できる」と説明している。
例えば、ChatGPTと映画について会話しており、映画関連のGPTsから情報を得たいとしよう。この機能を利用すれば、会話の中で「@」記号を入力してその後に「film」と入力するだけで、あらかじめピン留めしてあるか最近使用したGPTsの中から、その単語が含まれているものが表示される。その中から呼び出したいものを選べば、そのGPTsを会話に参加させることができる。
カスタムGPT機能自体と同じく、この特定のGPTsを呼び出す機能を利用するには、有料の「ChatGPT Plus」か「ChatGPT Enterprise」のサブスクリプションが必要になる。いずれかのユーザーであれば、次の手順でこの機能を試してみることができる。
最初にやるべきことは、ChatGPTのページにサインインして、左側のサイドバーの上の方に表示されている「GPTを探索する」というリンクをクリックすることだ。すると、GPT Storeで提供されているさまざまなGPTsが表示されるので、その中から興味のあるものをいくつか試してみよう。筆者の場合は、自分の趣味である映画に関するものを選んだ。
もし気に入ったGPTsがあれば、必要に応じてすぐに使えるように、サイドバーにピン留めしておく。画面上部に表示されているGPTsの名前をクリックして、「サイドバーに保持」を選択すれば、そのGPTsが常にサイドバーに表示されるようになる。
いくつかのGPTsを試してピン留めしたら、最初のページに戻ってChatGPTとの会話を開始してみよう。会話中に「@」記号を入力すると、最近使用したGPTsとピン留めしたGPTsのリストが表示されるはずだ。そこで使いたいGPTsを選択すれば、そのGPTsが持っている知識や情報を会話の中で利用できる。
GPT Storeの規模が大きくなるにつれて、特定のGPTsを見つけて利用するのは徐々に難しくなっていくはずだ。今回新たにGPTsのメンション機能が導入されたのは、会話に役立つ適切なGPTsに簡単にアクセスする方法を提供するためだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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