欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)は、Appleにさらなる変更を求めている。同社はアプリのサイドローディングを許可することを余儀なくされているが、これらのアプリに手数料を課し、審査することを計画しているという。
DMAは、大手IT企業によるデジタル市場への支配力を弱め、競争を活性化させることを目的としている。同法の順守の一環として、Appleは「iOS 17.4」から欧州でアプリのサイドローディングを許可するとみられる。
The Wall Street Journalによると、Appleは、サイドローディングを認めるにあたり、それらのアプリに対して新たな手数料と制限を設けるという。
同社はまだ公式にサイドローディングアプリを認めていない。iOSのサイドローディングとは、公式の「App Store」以外でアプリをダウンロードし、インストールすることで、「Android」ではこれが可能だ。Appleはサイドローディングを禁止することで、iOSのエコシステムでダウンロードされるアプリをほぼ完全にコントロールできている。
このiOSのエコシステムは、高いセキュリティが確保されているが、AppleがApp Storeから得る収益の観点で問題がある。同社は通常、有料アプリ、アプリ内課金、サブスクリプションの売上高に対して、わずかな例外を除いて27~30%の手数料を徴収している。つまり、通常1ドルのアプリがiOS上で動作すると、Appleは0.30ドル、アプリ開発者は0.70ドルの収益を得ることになる。
Appleが手数料ベースでサイドローディングアプリから料金を徴収するのか、別の方式を採用するのかは明らかになっていない。また、審査プロセスをどのように実施する計画なのかも現時点では明らかになっていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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