Appleは約1カ月前、スマートウォッチの血中酸素センサーに関する特許侵害訴訟の影響で、「Apple Watch Series 9」と「Apple Watch Ultra 2」の米国での販売を停止した。米連邦裁判所は引き続きこの件を審理中だが、Appleはこの機能を完全になくすことで、裁定が下される前に前進する準備をしているようだ。
Bloombergの記事によると、Appleは問題の機能を搭載していないモデルの出荷を開始したという。これはハードウェアの変更ではなく、ソフトウェアの変更で対応したようだ。米税関国境警備局は、修正版のスマートウォッチが輸入禁止の「範囲外」にあると判断した。これは販売が再開される準備が整ったことを意味する。
Bloombergはまた、これらの新たなスマートウォッチが米国内のApple Storeに送られたが、店舗は本社の承認があるまで開封や販売をしないよう指示されていると報じた。Appleは、控訴が失敗する可能性も考慮し、新バージョンのApple Watchを販売する準備をしているようだ。裁判所の裁定は早ければ今週中にも下される見込みで、控訴期間全体の停止が支持された場合、最長で1年間となる可能性がある。
Appleは、禁止を回避しつつ機能を維持するため、センサーのアルゴリズムを更新するソフトウェア変更に取り組んでいると伝えられているが、当面はこの機能を完全に無効にすることが、最も容易で早い解決策だったようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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