KDDIは1月16日、椿本チエインと次世代型の物流倉庫自動化ソリューションを提供する合弁会社「Nexa Ware」(ネクサウェア)を設立し、4月1日から事業を開始すると発表した。
株主構成は、椿本チエインが51%、KDDIが49%。両社の技術力を結集して自動化システムの構築から通信、ネットワーク、データに基づいたコンサルティング、運用保守までをワンストップで提供し、物流倉庫のDXを推進するという。
EC市場拡大により物流需要が増大する中、物流業界では慢性的な人手不足や物流2024年問題への対応が喫緊の課題となっており、物流倉庫の省人化や作業の効率化を図るべく物流倉庫の自動化ニーズが高まっているという。
物流倉庫の自動化に向けて技術革新が進む一方で、従来型のソリューションでは、特定機器によるパターン化された組み合わせでの提供が主体になるなど、倉庫全体の自動化に最適なマテハン機器やロボットの選定・導入の障壁となっている。
また、自動化の進展に伴い、複数の物流拠点の統合管理や全体最適化、遠隔操作・監視のための高度なネットワークやセキュリティーが必要。加えて、倉庫内の工程変更や人員配置の見直しなど、実績データに基づいた分析、可視化、業務の最適化が求められている。
両社は2022年11月、多様なメーカーや機器に対応したベンダーフリーな物流倉庫のDXを推進して物流倉庫内の効率化や最適化を実現すべく、業務提携。
4月に合弁会社を設立することで自動化ソリューションの標準化や国内外の複数物流拠点の共通運用を目指すほか、デジタルツインを活用したシミュレーションの実施などのデジタル化で物流倉庫DXの推進、それによる物流2024年問題などの社会課題解決を目指すとしている。
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