パイオニアは11月16日、モビリティAIプラットフォーム「Piomatix」の新サービスとして、商用車の運行ルートの最適化により、物流DXやタクシー配車DXを支援する「Piomatix LBS(Location Based Service) API」の提供開始を発表した。
第1弾として、出発地から目的地までの最適なルートを算出する「ルート探索 API」、最大200地点までの最適な巡回順序を算出する「巡回最適化 API」、複数地点間の運行距離や所要時間を高精度に算出する「ルートマトリクス API」の3種類を提供する。
パイオニアは、カーナビゲーションシステムの開発において、道路環境や利用状況など、移動距離や所要時間に影響を及ぼす要因を考慮した、最適ルートを算出する特許技術を数多く保有している。
今回のPiomatix LBS APIは、パイオニアの高度なルーティングテクノロジーや位置情報サービスを、ウェブAPI経由で利用できるサービス。右左折の頻度、Uターン回避、車両の横付けのしやすさ、大型車の交通規制などの走行制約まで考慮した、実用性の高いルート探索を可能としている。
また、VICS渋滞情報にパイオニアのプローブ情報を組み合わせた膨大な道路カバレッジをもとに渋滞回避ルートを提供するとともに、ルート上の信号有無や信号の待ち時間まで考慮し、実際の所要時間や到着時間に近い精度(97.2%)での予測が可能だ。
オプションとして、「車種」「業種」「エリア」を含む業務特有の制約事項までを考慮した最適ルートを、バイオニアのルートエンジニアがカスタムチューニングする「プロフェッショナルサービス」も用意している。
本APIにより、トラックやタクシーなどの実用的な運行計画の立案が可能となり、定時運行や輸配送品質の大幅な向上が可能。さらに、オプションの「プロフェッショナルサービス」を活用することで、これまでのルーティングAPIサービスでは対応できなかった、業種や業態特有の制約事項まで考慮したカスタムルート設計も、スピーディーに構築できるとしている。
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