産直通販サイト「食べチョク」、「産直食材付き物件」の提供を開始--被災生産者向け支援プログラムも

 直販通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは1月10日、東急不動産および、ライナフと協業し、マンション居住者の部屋前まで野菜や果物を無料で定期配送する「産直食材付き物件」の提供を開始した。

 
 

 同取り組みは、スマートロックを用いて共用エントランスの鍵をデジタル化することで、受取側があらかじめ指定した場所に、配達員が荷物を届けるライナフの「スマート置き配」の仕組みを活用。東急不動産の物件「コンフォリア新梅田」にて実施するものとなる。

 
 

 産直食材付き物件の入居者には、入居後の一定期間、野菜や果物が生産者からの直送(無料)で配送される。スマート置き配を活用することで、入居者は時間に拘束されたり、宅配ボックスから自ら運んだりすることなく、玄関前で受け取りが可能。再配達をする必要もなくなるため、より鮮度が高い状態で食材が楽しめる。


 なお、野菜や果物は一般的に、食べ頃よりも少し前に収穫して出荷されることが多いが、生産者直送のため畑や樹上で食べごろ直前まで育った野菜や熟した果物が届くという。

 生産者にとっても、企業がまとまった数量の注文を事前に確約することで、計画的な栽培が可能となる。同社では、同仕組みにより、経営を安定して継続できる環境づくりを目指す。

 さらに、今後もさまざまな法人企業と連携を拡大することで、企業の課題解決や生産者の経営安定化を目指して行くという。

能登半島地震、避難所への食材提供と被災生産者向け支援プログラムも

 同社では、能登半島地震地の発生翌日の1月2日より、全国の生産者に支援物資の食材提供可否に関するアンケートを開始。100件を超える支援物資のリストを作成した。

 同リストをもとに、大手輸送会社や現地のNPO団体と連携し、避難所や炊き出しを行う団体、給食事業者などに食材の提供を開始した。

 第1弾として、現在石川県珠洲市の避難所に向け、救助や復旧作業の妨害にならぬよう細心の注意を払いながら食材の輸送を進めているという。


 また、被災された生産者に向けた支援も開始。商品をすぐに出せない生産者のために1口500円・5,000円の応援チケットを販売。


 応援チケットは、特集ページや各生産者ページから購入可能。決済手数料を除く全額が生産者へと支払われる。

 なお、倉庫が別の地域にあり、出荷できる場合には1購入あたり300円を生産者に寄付する。

 対象は、商品ページ内の「※運営からのお知らせ※」に「300円寄付対象商品」と記載のあるもの。交通の圧迫を避けるため、石川県金沢市から出荷できる商品のみが対象となっている。


 今回の地震により被災した生産者を対象に、早期入金も実施。生産者への売上振込は通常翌月20日支払いだが、1週間ほど早い入金を案内している。

 卸先の需要減少などで売上への影響が懸念され、「食べチョク」への登録を希望する生産者に対し、優先的な審査も実施する。これにより、通常審査に5〜8営業日かかるところ、最短1日での出品が可能になるという。


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