産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは4月25日、企業向けに、生産者が栽培する果物の樹木のオーナー権を販売すると発表した。
2023年1月に始動した「食べチョク一次産業SDGsプロジェクト」の取り組みの一環として行うもので、同プロジェクトの賛同企業に対し、生産者が栽培する果物の樹木のオーナー権を販売する。
購入企業は、オーナーとなった木に実る果物をすべて購入できるため、顧客向けキャンペーンの特典などに活用可能。また、地域や樹木の種類によっては収穫期に収穫体験などもできるため、従業員の福利厚生として活用することでエンゲージメント向上も期待できるという。
企業が生産者にまとまった数量の注文を事前に確約することで、生産者は計画的に栽培できるようになる。加えて、生産現場での食品ロス削減に繋げられるほか、自然災害などの有事の際にも経営を安定して継続できる環境づくりにも寄与できるとしている。
今回、1社目の賛同企業として、SBI FXトレードがりんごの木20本(安曇野ファミリー農産:長野県)と、みかんの木15本(OrangeStoreニノミヤ:愛媛県)のオーナーになった。
オーナーとなった木で栽培・収穫した果物は、顧客向けプログラムの特典に活用することが決定。食材を収穫するまでの期間は、栽培の様子や生育状況など顧客が楽しめるコンテンツを特設サイトで公開していくという。
さらに、果物以外にも複数の生産者から肉や加工品などについて注文を確約し、プログラムの特典に活用していくという。特典の対象者が事前に確約した注文数に満たなかった場合でも、注文確約した分は全てSBI FXトレードが購入する。
同社ではこれまで、自然災害で被害を受けた生産者や価格高騰の影響を受けている生産者に対する支援プログラムを実施してきた。しかし、1社のみではインパクトやできることが限られてしまう。そこで、企業と連携して、有事の際も生産者が経営を安定して継続できる環境づくりをサポートすることが重要だと考え、同取り組みを開始したとしている。
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