Appleの「AirPlay」はもう要らない。Amazonは米国時間1月9日、スマートフォンやタブレットからの動画を、Amazonの対応デバイスで直接視聴できるようにすることを目的とした、同社独自のキャスト方法を発表した。「Matter Casting」というこの新機能は、「iOS」または「Android」搭載端末の特定のアプリで視聴し始めた動画を、「Fire TV」デバイスや「Echo Show 15」にストリーミングする。つまり、スマートフォン上の映画やテレビ番組を、所有するAmazonの対応デバイスで視聴できるようになる。
Matter Castingは世界中で提供開始されているが、現時点では「Prime Video」のコンテンツをEcho Show 15にキャストすることしかできない。Fire TVを内蔵するパナソニックのスマートTVなど、Fire TVデバイスに対するサポートは今後数カ月のうちに提供される予定だ。Amazonは、Matter Castingのサポートを2024年内に追加するべく「Plex」「Pluto TV」「Sling TV」「STARZ」「ZDF」などの配信サービスとも連携していることを明らかにした。
この新しいMatter Casting機能は、Connectivity Standards Alliance(CSA)が策定した「Matter」というオープンソース接続規格の一部である。AmazonやApple、GoogleなどCSAの加盟企業は、Matterによってスマートホームの接続性の課題を緩和し、スマートデバイスが一般的に抱える相互運用性の問題を解決したいと考えている。究極の目標は、スマートホームデバイスを対象とした「Plug and Play」(プラグアンドプレイ:つないだらすぐに使える)のような機能を提供し、さまざまな企業が提供するすべての製品がシームレスに連係できるようにすることだ。
Amazonの公式発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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