サムスン、透明マイクロLEDディスプレイのコンセプトを披露

David Katzmaier (CNET News) 翻訳校正: 編集部2024年01月09日 09時38分

 透過型(シースルー)スクリーン技術をめぐる競争に、新たな進展があった。サムスンは米国時間1月7日、同社のマイクロLEDディスプレイ技術の初めての透明バージョンをCES 2024で披露した。他の透明スクリーンに勝る性能を備えるという。筆者はサムスンのデモで、この透明ディスプレイのコンセプトモデルをこの目で確認した。筆者はこれまでに数百種類ものテレビをレビューしており、短時間ながらサムスンのコンセプトディスプレイを実際に見た感想として、このマイクロLEDバージョンは、特に輝度と色の点で、確かに最も優れているように感じた。

ディスプレイの裏にある手が見える様子
提供:Tara Brown/CNET

 透明の有機ELスクリーンや液晶ベースのスクリーンはしばらく前から存在するが、サムスンは自社のマイクロLEDディスプレイ技術について、より明るく鮮明な画像を生成し、現行技術よりも透過性が高いとしている。つまり、スクリーンの向こうにある物体をより簡単に見通せるはずということだ。

 透明スクリーン技術は見栄えが良く、家庭内で何らかの使い道があるかもしれない。使っていないときは実質的に姿を消す透明なテレビを思い浮かべてほしい。しかし、サムスンの透明マイクロLEDの最初のコンセプトモデルは、より商業的な用途を前提としているようだ。

 同社は、サッカーの試合や花火などの映像を表示する標準的なテレビの前に、透明なディスプレイを設置していた。透明マイクロLEDを、フィールドを見渡す窓ガラスに見立てて、特別席に座って試合を観戦しているかのような体験を作り出すためだ。スコア、リプレイ映像、ハイライト映像をこの「窓ガラス」に表示して、視界をさまたげることなく観戦体験を拡張できる。

 サムスンは、一般的な不透明のマイクロLED技術を、同社の大型テレビ「The Wall」に採用している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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