富士通は12月26日、サーバーやストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤強化に向けて、ハードウェア専業会社「エフサステクノロジーズ株式会社」を2024年4月1日付で発足すると発表した。
サーバー、ストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤を強化すべく、富士通エフサスを母体とし、PCサーバー「PRIMERGY」、基幹IAサーバー「PRIMEQUEST」、ストレージシステム「ETERNUS」を中心とするサーバー・ストレージの開発・製造・販売・保守にいたる機能すべてを統合する。
また、ネットワークサーバー「IPCOM」を中心とする自社製ネットワーク/テレフォニー製品の開発・製造・販売・保守および、アライアンスパートナー製ネットワーク製品の販売・保守機能、法人向けPCの直接販売機能も統合する。
それぞれ関連する従業員はエフサステクノロジーズへと合流し、社員数は約7500人になる予定。富士通 執行役員 EVP Japanリージョン(民需)を努める保田益男氏が2024年3月31日付けで退任し、4月1日から代表取締役社長を務める。開発・製造・販売から保守まで一貫した体制を構築して経営責任を明確化し、経営判断の迅速化と徹底した効率化を追求するという。
なお、メインフレームおよび、UNIXサーバー事業、通信キャリア向けネットワーク事業については、従来通り富士通が継続する。
再編後は、富士通の最先端テクノロジーをベースとした豊富なオファリングと、エフサステクノロジーズのハードウェアソリューションを組み合わせ、グループ全体として社会や企業の変革を支えるトータルソリューションを提供するとしている。
富士通は、2023年5月に発表した新中期経営計画の中で、2030年に向けたビジョンを「クロスインダストリーでサステナビリティに貢献するデジタルサービスを提供して、社会・お客様・株主・社員などのステークホルダーにとってネットポジティブを実現するテクノロジーカンパニー」と定めている。
ビジョンの実現に向けて2025年までの3カ年を、持続的な成長と収益力向上のモデルを構築する期間として位置付けており、事業モデルと事業ポートフォリオの変革、顧客のモダナイゼーションの確実なサポート、サービスビジネスシフトをはじめとする海外ビジネスの収益性向上に取り組んでいるという。
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