先行きが不透明で、経済は「右肩下がり」といわれる今の時代、誰もが多少は「お金の不安」を抱えているのではないだろうか。しかし、「これだけあれば安心」という額は人によるし、はたから見ると十分稼いでいるように見える人でも、「まだ足りない」と思っているケースもあるだろう。
では、「お金の不安がない」とはどのような状態を指すのだろうか。本書では「お金の不安がない人」を、「どんな未来がやってきても、なんとかなると思える人」と位置づけている。「安心」は、お金のみに紐づくものではない。人とのつながりや仕事で得たスキル、限られた金額でやりくりする知恵など、安心を形づくるのはひとつではないはずだ。
本書は財テクではなく、「お金の不安をなくして、安心して生きていくためにできること」にフォーカスした1冊である。著者は「いつも機嫌がいい人の小さな習慣」「いつも幸せそうな人の小さな習慣」など、多くのベストセラーをもつ有川真由美さんだ。「ゆたかに生きるための習慣」を説いたらピカイチの著者が、本作では「お金とのつき合い方」を取り上げる。お金の使い方や稼ぎ方、お金を呼ぶ働き方や時間の使い方など、「有川流」習慣術が今回もたっぷり詰まっている。
本書を読むと、現実はなにも変わっていないのに、不思議とお金の不安がなくなっているはずだ。その理由は、ぜひご自身で探っていただきたい。「お金とは、あくまで幸せに生きるための手段」。ヒントはそこに隠されている。
今回ご紹介した「お金の不安がなくなる小さな習慣 心と財布に余裕が生まれる88のヒント」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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