東京大学発ヘルスケアスタートアップのissinは12月6日、心拍数連動オンラインエクササイズサービス「Smart 5min」の先行予約販売プロジェクトを、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて開始した。価格は、12月25日までの超早割で6370円から。
Smart 5minは、運動習慣がない人をメインターゲットにした5分から始められるエクササイズサービス。心拍数をリアルタイムで測定しながら、AIパーソナルコーチが運動強度を自動で調整するのが特徴だ。心拍数だけでなく、年齢、運動経験、その日の体調にあわせて、最適なメニューで運動ができる。
トレーニングは、腕に専用バンド(心拍計)を装着し、その日の体調や心拍数に連動して提案される、最適な強度のエクササイズ動画をスマートフォンアプリで視聴しながら行う。
トレーニング内容は、「タバタトレーニング」の考案者として知られる立命館大学の田畑泉教授が監修している。タバタトレーニングは世界的に注目されているトレーニング法で、本来は強度が高いトレーニングだ。それを初心者から上級者まで幅広く対応できるように強度を調整し、限られた時間の中で運動の成果が引き出せるようにしたという。運動後の爽快感や達成感が得られるようにデザインし、続けやすいだけでなく、1日のパフォーマンスの向上をサポートするとしている。
厚生労働省の調査によれば、運動習慣の定着の妨げとなっていることの1位が時間がない、2位が面倒くさい、という結果があるという。そうしたことを踏まえ、どうしたら運動を継続できるかを主として開発した。
issinは、東京大学発のヘルスケアスタートアップ企業だ。Smart 5minは、2022年4月に発売した体重を測定できるバスマット「スマートバスマット」に続くプロダクトとなる。風呂やシャワーを浴びる前にバスマットで体重を記録することで、継続的に体重を測定しやすくし、健康に気遣えるしくみだ。
issin代表取締役CEOの程涛氏は、スマートバスマットについて「おそらく世界で一番高い計測継続率ではないか」と自信を見せる。3秒バスマットに乗らないと計測されないしくみとなっているが、週1回以上、計測をする人は90%にのぼるという。
Smart 5minを開発するきっかけとなったのは、体力をつけるために運動習慣をつけたかったからだという。運動を始めた背景には、イー・アクセスやイー・モバイルの創業者として知られる千本倖生氏の存在がある。程氏は、81歳の千本氏が夜中でもメールを打ち返し、早朝から海外のミーティングに参加するタフさに感銘を受けたという。その千本氏は、京セラの稲盛和夫氏と一緒に働く際に体力が必要だと感じ、ジム通いをスタート。40年あまり運動を継続しているという。
今後はスマートバスマットと連動した機能も追加予定。体重管理に必要なエクササイズを提案することで、一気通貫で健康管理のサポートを目指す。
issinは、運動を始めるきっかけを作ることを目的に、2024年1月14日に心拍数連動エクササイズのオンライン同時接続数(正式記録名:Most live viewers of a fitness workout video on YouTube)のギネス世界記録に挑戦する。
公式アンバサダーにサッカー選手で実業家の本田圭佑氏、チーフコンダクターにチャンネル登録者数128万人のフィットネス系YouTuberのがちゃんねるが就任する。
記録樹立に必要な標準記録は1500人で、専用バンドを装着し、専用アプリから参加する人のうち抽選で個人名の入ったギネス世界記録公式参加認定証を配布予定となっている。参加はMakuakeのプロジェクトページ内や、Smart 5min専用サイトで随時公開するほか、Smart 5minの購入者へも案内するとしている。
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