仕事の電話中にこっそりおやつを食べたくなったが、食べる音が相手に聞こえてしまうのははばかられるという人に朗報だ。
スナック菓子「ドリトス」を手がけるFrito-Layは「Doritos Silent」と呼ばれる、人工知能(AI)搭載の咀嚼(そしゃく)音除去アプリを公開した。
同社によると、まず約500人を対象として、マイクに向かって10回ずつドリトスを食べてもらったという。この5000回分のそしゃく音を識別し、確実に分離できるようAIをトレーニングしたうえで、それらの音を人の話し声と混ぜ、話しながら食べた場合にどのように聞こえるかをシミュレーションした。
このアプリは、ヘッドセットを介して何時間も通信する可能性のあるゲーマーを対象としているが、「Zoom」「Google Voice」「Discord」など、マイクを利用するあらゆるサービスで利用できるという。アプリがインストールされると、基本的にデフォルトのマイクに代わって機能する。この機能を利用するには、使用しているプログラムの設定からマイクを「DoritosSilent」に切り替える必要がある。
また、このアプリはドリトスに限らず、ポテトチップのようなスナック菓子でも機能するという。
筆者も実際に試してみた。アプリをインストールしてからGoogle Voiceを起動し、通話を開始したところ、通常の状態だと確かにそしゃく音がすぐに煩わしくなったが、このアプリに切り替えると音が消えた。いくつかのスナック菓子を試したが、どれも通話中、そしゃく音が聞こえることはなかった。
残念ながらこのアプリは現在「Windows」PCでしか利用できない。また、Zoomでのビデオ通話中に食べ物を口に詰め込んでいる様子を隠してくれるAIはまだないが、その場合はカメラをオフにすればいいだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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