中小企業向けに専属M&Aエージェントサービス「RISONAL M&A」などを運営するオーナーズは11月29日、シリーズAラウンドにおいて、で約11億円の資金調達を実施したと発表した。
同ラウンドでは、既存株主であるSMBCベンチャーキャピタルをリード投資家として、DEEPCORE、三菱UFJキャピタルおよび、新規参画となるSBIインベストメント、池森ベンチャーサポート、みずほキャピタルが出資している。
同社は、専属M&Aエージェント(FA)サービスを中小企業に広く提供するRISONAL M&Aを運営。RISONALでは、M&A・WEALTH領域において、業界をリードするプロフェッショナルチームの知識や経験と、人工知能やデータ活用、自動化を組み合わせた次世代のプロフェッショナルサービスを開発しているという。
また、M&Aの支援のほか、事業売却後のオーナーを対象として資産運用の支援(含む金融商品仲介業)を提供する。今回調達した資金については、LLM(大規模言語モデル)を用いた開発によるAI活用の強化に活用。また、RISONAL M&Aおよび、RISONAL WEALTH(資産運用)の事業拡大、新規事業参入に充てる予定だという。
具体的には、独自の専門領域におけるLLMを用いたAI開発を行い、FAサービスの属人性を減らすことで、高品質のサービスをより多くの顧客に提供できる体制を整備。
LLM活用をした機能としては、「面談議事録の自動記録・システムへの自動登録」「買い手候補先のリストアップ」「譲渡スキーム分析・手取り額試算」「提案書ドラフトの自動生成」などを予定。
なお、これらの機能については、現在PoC(概念実証)を進めており、来春の実務導入を目指している。このほか、独自開発のナビゲーションシステムの高度化、顧客との情報授受・整理を効率化するツールの導入、AIを活用した財務データの分析自動化など、AI活用とDXにより既存機能のアップデートを予定する。
さらに同社では、従来コストが見合わないことからFAサービスが提供できなかった中小企業に対して、サービスの提供を目指して行くという。
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