縦折り携帯端末、若い世代で関心が急上昇

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2023年11月24日 12時14分

 縦折り携帯端末の格好良さが見直されているかどうかについて疑問があるなら、レトロ調技術への関心が若者の間で急激に高まっていることを示す新たな調査結果を見てほしい。

折りたたみ式デバイス
提供:June Wan/ZDNET

 このデータは、中古デジタル製品を買い取り、整備して再販売するオンラインサービスを手掛けるDecluttrから提供されたものだ。

 長年、携帯端末では通常の長方形のタッチ画面が一般的だったが、新たなデータは、Z世代と若いミレニアル世代の間で、「flip phone」(二つ折りフィーチャーフォンと縦折りスマートフォンの両方を指す)というオンライン検索の件数が過去1年間に1万5369%増加していることを示している。2023年に多くの新しい縦折りスマートフォンが発売されたことを考えると、これは納得のいく数字だ。

 だが、若い世代の目を引いているのは縦折り携帯端末全般とは限らない。「Motorola Razr flip」というキーワードによる「Google検索」の件数は、過去1年間で241%増加した。Motorolaが新バージョンの縦折りスマートフォンを発売したのが大きな原因とみられる。もう1つの最新バージョンの縦折りスマートフォンに関する「Oppo flip phone」という検索も、同時期に511%増加している。

 サムスンも、こうしたトレンドに乗り、典型的なレトロ調デザインをベースにした縦折りスマートフォン「Galaxy Z Flip5 Retro」モデルをリリースした。

 こうしたレトロ調技術を求めるトレンドの背景にあるのは何なのだろうか。

 Decluttrの最高マーケティング責任者(CMO)であるLiam Howley氏が原因として挙げたのは、技術がより単純だった時代に対して人々が少し郷愁を感じているのかもしれないという点だ。

 「2023年は、多くの若者が自分のデジタル生活を振り返った年だった。今より技術が単純だった2000年代とそうした時代のトレンドを思い出す行動も復活している」(Howley氏)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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