KDDIは11月22日、兵庫県淡路市のローソン東浦町浦店において、無人auショップ「auリモートお手続きブース」の実証実験を実施すると発表した。
スタッフとのビデオ通話により、auショップのサービスの一部を提供する。リモート接客でスマートフォンの相談や手続きができるという。対応時間は11時00分から20時00分で、12時00分〜14時00分は休止時間。11月22日から2024年3月31日まで実施する。
淡路島北部に位置する淡路市にはauショップが無く、店頭でスマートフォンの相談をするためには、近隣の市町村まで移動する必要があったという。auリモートお手続きブースにより、auショップのある近隣の市町村まで移動することなく、気軽にスマホの相談ができるとしている。
KDDIはデジタルデバイド解消を目的に、auショップや自治会館などでのスマホ教室を実施してきた。一方で、公共交通機関の不便さなどから、運転免許を返納した高齢者を中心に、auショップやスマホ教室の会場への移動が困難なケースもあったという。
そこで、栃木県の那須烏山市・矢板市・下野市、茨城県の笠間市、鹿児島県の阿久根市にて車内に接客ブースを設けた車両型出張auショップの実証実験を実施。しかし、車両型出張auショップは各地を移動しているため、特定日のみの出店となっていることが課題となっていたとしている。
今回の実証実験では、リモート接続に必要な機材をローソンの店内に常設。実証期間内は、auリモートお手続きブースの営業時間内であれば毎日相談できる。具体的には、「新規加入」「機種変更」「契約内容変更」「料金プラン相談」「操作案内」といった手続きが可能。一部対応できないサービスがあるほか、端末やSIMカードは後日の配送となる。
生活に溶け込むコンビニエンスストアでauショップのサービスを提供することで、デジタルデバイド解消を目指す。
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