なくしても見つかる？「AirTag」専用の隠しポケット付き「小さい財布」--バリューイノベーション

　バリューイノベーションは、アップルの紛失防止タグ「AirTag」を入れる隠しポケットがついた「小さい財布」を11月15日より発売した。価格は1万7800円（税込）。カラーは、ブラック、ネイビー、キャメル、グリーン、ターコイズ×チョコ、プラムの6色がラインアップする。なお、AirTagは別売。オンラインストアまたは直営店で購入できる。

AirTagも入る「小さい財布」。カードとほぼ同じ縦60mm×横90mm。カラーはターコイズ×チョコ

　厚さ13mmの「薄い財布」など機能性を追求したプロダクトで知られる「abrAsus（アブラサス）」シリーズのひとつで、「小さい財布 abrAsus」にエアタグが入る隠しポケットを追加した。ぱっと見た印象ではどこにタグがあるか分からない作りが特長のひとつだ。無駄な隙間をなくしつつもスムーズに開閉できるよう、内側と外側をつなぐパーツによって革をくっつけた特別な構造で、特許を取得しているという。

内側と外側をつなぐ接続パーツがスムーズに開閉できるポイント。お札を入れるエリアに隠しポケットがある。正直、どこにAirTagを入れるのかわからず、しばらく迷った

ホックをはずすとAirTagが入れられる。AirTagはやや厚みがあるが、コインスペースとうまく融合されており、入っていることがわかりにくいデザインとなっている

上から見たところ。あえて少し分かるように撮影しているが、きちんと奥まで入れるとまったく見えない

コインを入れると、構造を知らなければAirTagが入っているとは分からないだろう

　ホックを外すとワンアクションで各スペースにアクセスできる手軽さも魅力だ。素材は、国産のエンボスレザー（型押し天然牛革）を使用している。サイズは、カードとほぼ同じ縦60mm×横90mm。手のひらやポケットに収まるサイズながら、お札を折らずに収納できるスペース、一カ所に5枚のカードが収納できるスペース、約20枚を収納できるコインケースを備える。快適な小さい財布を実現するために、自分が本当に必要なカードを選択するスタイルとしている。

横から見たところ。公式には5枚だが、やや厚めの免許証をはじめクレジットカード、薄い図書館のカードなど組み合わせて計6枚が入った

AirTagが入る財布を作ろうと決意した理由

　バリューイノベーション 代表取締役／デザイナーの南和繁氏は、食事会で仲間の財布が見当たらなくなり、夜遅くに店やタクシーなど心当たりの場所を一緒に探した経験があるという。「酔っ払いながら探している時に、AirTagが入る財布を作ろうと決意して、この商品ができた」と明かした。

　財布にAirTagを忍ばせておけば、iPhoneの「探す」アプリを使い、地図上で場所を確認して探し出せる。また、家の中にあるはずなのにどこかわからない、というケースもよくある話しだ。超広帯域対応モデルのiPhone 11以降の機種であれば、「正確な場所を見つける」機能を使うと、ソファのクッションの間などなかなか見つけにくい場所にあっても、iPhoneに表示される距離と方向をたよりに探したり、「サウンドを再生」によって音で探したりできる。

「探す」アプリでAirTagの持ち物を探した画面。あえて広域地図表示にしているが、拡大すると詳細がわかる。また、近くにあることを感知すると、このように具体的な場所が表示され音を鳴らすこともできる