朝の準備中に満充電--12月日本発売のシャオミ新スマホ「Xiaomi 13T/13T Pro」レビュー

 小米技術(Xiaomi)の日本法人となる小米技術日本(シャオミ・ジャパン)は、同社のハイエンドモデル「Xiaomi 13T」シリーズから、「Xiaomi 13T Pro」「Xiaomi 13T」を12月上旬以降に発売する。13T Proは「ソフトバンク」ブランドから、13Tは「au」「UQ mobile」ブランドからの発売となる。

 今回、開発機を試用する機会を得られたので、レビューをお届けする。なお、製品版と仕様が異なる可能性を考慮した上でお読みいただければ幸いだ。

「Xiaomi 13T Pro」「Xiaomi 13T」 「Xiaomi 13T Pro」「Xiaomi 13T」
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  1. 3色展開、「ソフトバンク」から12月発売予定のフラグシップモデル「Xiaomi 13T Pro」
  2. グローバルモデルと異なり、ライカ監修“ではない”カメラ--実力は?
  3. 「神ジューデン」は何分で充電できる?
  4. 「au」「UQ mobile」から発売する「Xiaomi 13T」
  5. 「Xiaomi 13T」カメラの実力は?
  6. 防水・防じんに「おサイフケータイ」も

3色展開、「ソフトバンク」から12月発売予定のフラグシップモデル「Xiaomi 13T Pro」

 Xiaomi 13T Proは、約6.7インチの有機ELディスプレイを搭載するスマホだ。リフレッシュレートは最大144Hzで、本体サイズは高さ約162mm×幅76mm×奥行き8.6mm、重さが約200gの「アルパインブルー」と、高さ約162mm×幅76mm×奥行き8.5mm、重さが約206gの「ブラック」「メドウグリーン」を用意する。アルパインブルーはフェイクレザー加工がされた樹脂素材、ブラックとメドウグリーンはガラス素材で仕上げられている。

Xiaomi 13T Proのアルパインブルー Xiaomi 13T Proのアルパインブルー
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アルパインブルーはザラザラした質感で滑りにくい アルパインブルーはザラザラした質感で滑りにくい
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約6.7インチのディスプレイは指紋センサーを搭載 約6.7インチのディスプレイは指紋センサーを搭載
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右側面には、音量キーと電源キーが配置されている
右側面には、音量キーと電源キーが配置されている
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底面にはUSB Type-C端子とSIMスロットを搭載 底面にはUSB Type-C端子とSIMスロットを搭載
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 チップセットはMediaTekの「Dimensity D9200+」を搭載している。RAMは12GB、ROMは256GB。AnTuTu Benchmarkで計測したところ、1474520という結果になった。ただし、これはあくまでも開発機での計測結果だ。通信は5G/4Gが利用でき、SIMはnanoSIMとeSIMに対応する。

AnTuTu Benchmarkの計測結果 AnTuTu Benchmarkの計測結果
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グローバルモデルと異なり、ライカ監修“ではない”カメラ--実力は?

 カメラは、アウトカメラに約5000万画素(広角)、約5000万画素(望遠)、約1200万画素(超広角)のトリプルカメラを搭載。インカメラは約2000万画素となっている。

 ライカカメラとシャオミの協業で開発されているが、ライセンスに関する事情により、国内ではライカ監修とはされていない。とはいえ、品質としてはライカ監修とそん色ないレベルだと考えられる。

 以下の作例4点は同じ場所に立ち、それぞれの倍率で撮影した例だ。

アウトカメラ 1X アウトカメラ 1X
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アウトカメラ 2X アウトカメラ 2X
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アウトカメラ 0.5X アウトカメラ 0.5X
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アウトカメラ 20X アウトカメラ 20X
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 夜景モードを使って撮影した作例だ。イルミネーションだけでなく、人物の顔も明るく映る。

インカメラの夜景モードで夜景と人物を映したところ インカメラの夜景モードで夜景と人物を映したところ
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 食べ物や植物も写した。なお、「AIカメラ」はオフの状態だが、筆者の印象ではオンとオフでそれほどの違いは感じられなかった。

花を撮影したところ。花びらも美しく撮れる 花を撮影したところ。花びらも美しく撮れる
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フィルター機能で撮影時に色味を選択できる フィルター機能で撮影時に色味を選択できる
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食べ物も鮮やかに撮影できる。ボケも自然に入る 食べ物も鮮やかに撮影できる。ボケも自然に入る
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 写真の加工機能としては、「消しゴム」が利用できる。「消しゴム」は以前の機種から利用可能な機能だ。人物を消してみたところ、簡単に選択して消すことができた。ちょうど人物にかぶっていた木の下部分がなくなってしまったのは、仕方ないだろう。ちなみに、「ギャラリー」で写真を開き、編集ボタンをタップ、「AI」の「消しゴム」で利用できる。

「消しゴム」で「人を消す」を選ぶと、人物が選択される 「消しゴム」で「人を消す」を選ぶと、人物が選択される
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「×」を押す 「×」を押す
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人物を消すことができた 人物を消すことができた
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「神ジューデン」は何分で充電できる?

 Xiaomi 13T Proは、ソフトバンクが「神ジューデン」と呼ぶ急速充電機能を持つ。5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、同梱されている「120W Xiaomi ハイパーチャージ対応急速充電器・ケーブルセット」を使用すると、19分で電池残量1%から100%まで充電できるとされている。

 実際に電池を5%の状態から、画面を消灯、充電速度をブーストに設定してみたところ、19分で92%に到達した。測定から24分後には、100%に達した。体感的には、あっという間だった。

「au」「UQ mobile」から発売する「Xiaomi 13T」

 Xiaomi 13Tも、約6.7インチ有機ELディスプレイを搭載する。リフレッシュレートは最大144Hzとなる。本体サイズは高さ約162mm×幅76mm×奥行き8.7mm(最厚部12.1mm)、重さが約197g。カラーは、「アルパインブルー」「ブラック」「メドウグリーン」の3色。アルパインブルーはフェイクレザー加工がされた樹脂素材、ブラックとメドウグリーンはガラス素材で仕上げられている。カラーによる重量の差はない。外観上は、Xiaomi 13T Proと大きな違いはない。

Xiaomi 13Tのブラック
Xiaomi 13Tのブラック
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ブラックはガラス素材で輝きが美しい ブラックはガラス素材で輝きが美しい
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約6.7インチのディスプレイは指紋センサーを搭載 約6.7インチのディスプレイは指紋センサーを搭載
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右側面には、音量キーと電源キーが配置されている 右側面には、音量キーと電源キーが配置されている
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底面にはUSB Type-C端子とSIMスロットを搭載 底面にはUSB Type-C端子とSIMスロットを搭載
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 チップセットはMediaTekの「Dimensity 8200-Ultra」を搭載している。RAMは8GB、ROMは256GB。AnTuTu Benchmarkで計測したところ、893640という結果になった。ただし、開発機なので参考値として見てほしい。通信は5G/4Gが利用でき、SIMはnanoSIMとeSIMに対応。

「Xiaomi 13T」カメラの実力は?

 カメラは、アウトカメラに約5000万画素(広角)、約5000万画素(望遠)、約1200万画素(超広角)のトリプルカメラを搭載。インカメラは約2000万画素で、Xiaomi 13T Proと共通で、ライカカメラ監修とは銘打たれていないところも同じだ。しかし、実際に撮影してみたところ、明るさや色味に違いが見られた。画像処理の仕組みが異なるのかもしれない。

 以下の作例4点は同じ場所に立ち、それぞれの倍率で撮影した例だ。

アウトカメラ 1X アウトカメラ 1X
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アウトカメラ 2X アウトカメラ 2X
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アウトカメラ 0.5X
アウトカメラ 0.5X
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アウトカメラ 20X アウトカメラ 20X
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 夜景モードを使って撮影した作例だ。イルミネーションだけでなく、人物の顔も明るく映ることに違いはないが、多少暗く感じられる。

インカメラの夜景モードで夜景と人物を映したところ インカメラの夜景モードで夜景と人物を映したところ
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 レストランでの食事や植物も写した。なお、「AIカメラ」はオフの状態だ。

 Xiaomi 13TとXiaomi 13T Proはどちらも5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているが、Xaomi 13T Proの急速充電は120Wに対し、Xiaomi 13Tの急速充電は67Wだ。「67W Xiaomi ターボチャージ」に対応する充電器とケーブルを使用すると、15分で50%チャージできるとされている。

 実際に電池を2%の状態から、画面を消灯して充電してみたところ、約15分で52%に到達した。そして充電開始から約40分ほどで満充電となった。ただし、貸出機の都合上、充電器とケーブルは120W Xiaomi ハイパーチャージ対応急速充電器・ケーブルセットを使用した。

ケーブルを挿したところ。急速充電で約15分で52%に達した ケーブルを挿したところ。急速充電で約15分で52%に達した
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防水・防じんに「おサイフケータイ」も

 Xiaomi 13T Pro、Xiaomi 13TのどちらもIP68の防水・防じん性能を持ち、おサイフケータイにも対応している。カメラに関しては、標準、望遠、超広角とそれぞれしっかりと撮影でき、表現も美しい。2機種を比較すれば色味などの違いはあるが、それほど差はない。充電の速度は異なるが、これだけのスピードで充電できれば、問題はないだろう。朝起きて、バッテリー残量が少ないというときも、これなら出かける準備をしている間に充電が完了しそうだ。

 前述したように、Xiaomi 13T Proはソフトバンクから、Xiaomi 13Tはau、UQ mobileからの発売となるため、キャリアと機種を考えて選ぶ必要がある。価格はまだ公表されていないため、楽しみに発表を待ちたい。

【11月14日16時40分追記】

 記事初出時、Xiaomi 13Tの「67W Xiaomi ターボチャージ」に対応する充電器とケーブルを同梱としていましたが、別売の誤りです。訂正してお詫び申し上げます。

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