中国のスマートフォンメーカーOPPOは、次期主力スマートフォンにスウェーデンのカメラメーカーHasselbladと共同開発した次世代のカメラシステム「HyperTone」を搭載することを明らかにした。
フランスで開催されている世界最大級の写真関連イベント「Paris Photo 2023」で現地時間11月8日に発表されたHyperToneは、2024年初めに登場すると見られているOPPOの次期主力スマートフォン「Find X7 Pro」に搭載される予定だ。また、ミドルレンジのスマートフォン「Reno 11」と同社傘下のブランドによる「OnePlus 12」にも搭載されると報じられている。
両社によると、HyperToneはコンピュテーショナルフォトグラフィー(計算写真学)を利用して、歪みや画像のノイズといったモバイルでの写真撮影によくある問題に対処するという。このカメラシステムは3つの主要パーツで構成される。まずメインのカメラシステムは、「昼夜を問わず」あらゆる焦点距離で高品質の画像を生成するという。次に画像処理エンジンは、新たなアルゴリズムによる利点の1つとしてノイズを60%低減するとOPPOは約束している。最後に「HyperTone ProXDR」ディスプレイは、画面のダイナミックレンジが8倍になるとうたっている。
「Find X」ブランドは、OPPOの高性能な主力製品シリーズであり、高性能なカメラと鮮明なディスプレイ、強力なチップセットを搭載している。「Find X7」シリーズに搭載される次期望遠カメラは、遠くの物体を通常の望遠レンズよりも細かいところまで拡大できる強力なペリスコープ(屈曲光学式)望遠レンズを備えるとみられている。
HasselbladのグローバルマーケティングマネージャーであるBronius Rudnickas氏によると、同社との提携により、独自のフィルターや撮影モードも実現可能になるという。
Rudnickas氏は声明で次のように述べている。「両ブランドの美学と技術が、より有機的に深く統合することで、通常の携帯電話では実現できない、強化された画質と様式化された体験が写真愛好家にもたらされる」
この新しいカメラシステムが、より正確な肌の色合いと映画のようなボケ効果で写真を生成することで、Find X7のポートレートモードの品質も向上する見込みだ。
OPPOは2022年に、主力のFind Xシリーズ向けに業界をリードするカメラ技術を共同開発するため、Hasselbladとの3年間の提携を発表した。
OPPOのプレスリリースこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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