「WhatsApp」を運営するMetaは米国時間11月8日、WhatsAppでの通話の安全対策強化の一環として、「通話時にIPアドレスを保護」できるようにしたことを明らかにした。
現在、WhatsAppでの通話はピアツーピア接続かWhatsAppサーバー経由のどちらかで行われており、ネットワークの状態に応じて、最適な通話品質が確保できるほうの方式が選ばれている。大半の通話機能を持つ製品では、ピアツーピア接続が優先的に採用されているが、これはピアツーピア接続の方がデータ転送速度が速く、通話品質が高いためだ。ただし、こちらの接続方式では、通話時にIPアドレスが互いに見えてしまう。
しかし、WhatsAppではユーザーが設定で「Protect IP address in calls」(通話時にIPアドレスを保護)機能を有効にすることで、すべての通話が端末を直接結ぶピアツーピア接続ではなく、WhatsAppのリレーサーバー経由で行われるようになる。このため、通話中に相手のIPアドレスは見えなくなり、相手の地図上の居場所を特定することもできなくなる。
WhatsAppでの通話は、このアプリでやり取りするメッセージと同じく、エンドツーエンドで暗号化されている。したがって、たとえ通話がピアツーピア接続ではなくリレーサーバー経由で行われていても、WhatsAppがユーザーの通話を聞くことはできない。
Metaの公式発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力