サムスンの「One UI 6」によって、人工知能(AI)で強化されたものを含む一連の新しいカメラ機能を「Galaxy」スマートフォンで利用できるようになる。
Googleの「Android 14」ソフトウェアに基づくこのアップデートは、欧州の一部の国で「Galaxy S23」シリーズ向けに提供が開始されており、米国でも数週間のうちに提供される予定だ。GoogleとQualcommの最近の発表からうかがえるように、AIはスマートフォンにおいてより大きな役割を担い始めており、このアップデートはそのような背景の中でリリースされている。
サムスンは、One UI 6のカメラ関連の一部の機能に関しては、AppleやGoogleに倣っているようだ。例えば、「AI Image Clipping」という機能は、写真から特定の物体を切り抜いて、他の写真に配置可能なステッカーに変換できる。Appleも、最近リリースした「iOS 17」で類似の機能を提供している。サムスンのプレスリリースの中のGIFには、別の画像にペーストした後にステッカーのサイズを変更する様子も示されており、その機能は、Googleの「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」の「編集マジック」にやや似ているようだ。
サムスンは、同社の「Galaxy Enhance-X」アプリも強化している。Enhance-Xは、Googleの「Photo Unblur」(写真のボケ補正)のように古い写真をシャープにする機能など、追加の写真編集ツールを備えた既存アプリだ。One UI 6により、このアプリに新機能が追加される。例えば「Sky Guide」は、夜空の写真を撮影した後に、AIを使って星座や星を特定できる機能だ。
Enhance-Xでは、既に撮影済みの動きのある動画や写真に、「シングルテイク」機能も適用できるようになる。シングルテイクは、シャッターボタンを一度押すだけで、さまざまな種類の複数の画像を同時に撮影できる、サムスンスマートフォンのカメラモードだ。Enhance-Xでは、シングルテイクを適用することにより、既存画像から最良の静止画とクリップを抽出できるようになるようだ。このアプリに追加されるその他の機能としては、カメラのレンズが曇っていたためにぼやけた画像をシャープにする機能や、追加のフレームを生成することによって通常の動画をスローモーションのクリップに変換する機能などがある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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