あらゆる大手ハイテク企業がトレンドに乗り遅れまいとして、人工知能(AI)モデルを開発または採用している。Appleも対応を準備しているらしく、ついにAIの競争に参入すると報じられている。
BloombergのMark Gurman記者が先週末、Appleによる生成AI関連の取り組みについて、どのような技術が開発中でそれが何に組み込まれるかといった、自身の予測、洞察、所見を明らかにした。
Gurman氏は7月、Appleが大規模言語モデル(LLM)を構築するための独自のフレームワーク「Ajax」を開発し、その機能をテストするためにチャットボット「Apple GPT」を社内で公開したと報じていた。
今回の記事によると、シニアバイスプレジデントのJohn Giannandrea氏とCraig Federighi氏がAIプロジェクトを率いており、同社はこれに年間約10億ドル(1500億円)を投じるという。
機械学習とAI戦略を統括するGiannandrea氏は、新しいAIシステムの基盤技術の開発を指揮しており、この技術によって「Siri」を改良し、早ければ2024年に新バージョンをリリースする計画だとされている。
Federighi氏が率いるソフトウェア開発グループは、AIを取り入れた新しい「iOS」の開発を進めており、「メッセージ」やSiriなどの体験を向上させる見込みだという。
今回の記事によると、サービス担当シニアバイスプレジデントのEddy Cue氏も参画しており、「Apple Music」「Pages」「Keynote」をはじめとする同社のアプリにAIを搭載する取り組みを進めている。
それらのアップデートは、SpotifyやMicrosoftの「Word」「PowerPoint」で提供されているAI機能に似たものになる見込みだという。
ただし、Appleがこれまでの戦略に沿うとすれば、非常に高度な技術を開発して競合他社を十分に上回る競争力を手に入れるまで、AI競争への参戦を待つことになるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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