人々の日常生活をより快適にすることを目的とした最新デバイスが販売されているが、アクセシビリティーの制約により、その機能を活用できない人もいる。Googleは米国時間10月17日、障害者が同社のデバイスを最大限に活用できるようにするための8つの新機能を発表した。
1つ目の機能は、「Googleマップ」と「Google検索」のビジネスリスティングの横に、障害者コミュニティー向けの新しいアイデンティティー属性を表示することで、障害者が経営するビジネスとユーザーを結びつけることを支援するものだ。
この機能は、潜在的顧客が障害者コミュニティーとつながって支援できるようにするとともに、コミュニティーの結びつきを強化する。ちなみに、その他のアイデンティティー属性には、アジア人経営、黒人経営、ラテン系経営、LGBTQ+経営、退役軍人経営、女性経営などがある。
また、よりアクセスしやすい徒歩ルートが、「Android」と「iOS」のGoogleマップに追加される。ユーザーは、車椅子対応で階段のない徒歩ルートを選択できるようになる。
Googleはさらに、車椅子対応の場所を表示する対象を拡大し、「Android Auto」とGoogleのオープンソースの「Android Automotive OS」向けGoogleマップのビジネスと場所のページで表示するようになる。検索した場所をクリックすると車椅子のアイコンが表示されて、適切な設備がある目的地を見つけやすくなる。
次にGoogleは、「Lens in Maps」(旧「ライブビューで検索」)をアップグレードして、画面読み上げ機能をiOS向けに追加した。この機能をオンにした状態で同機能を使用すると、周辺にある場所の名称や距離といった有益な情報を含む、聴覚的なフィードバックが得られる。Androidには2023年内に追加予定だ。
「Googleアシスタント」のルーティンも、アクセシビリティーがアップグレードされて、より多くのパーソナライズオプションが追加された。ルーティンのショートカットスタイルを自由に選択し、好きな画像でカスタマイズし、異なるサイズを選べるようになる。
Googleは2023年に入り、入力ミスを検出して、ユーザーの意図を予測して修正候補を表示する機能を、「Google Chrome」のアドレスバーに導入した。この機能が今回、「Android」と「iOS」のChromeにも拡大された。携帯端末では、必要な情報を早く得ようとするために、入力ミスが生じやすい。
「Google Pixel」スマートフォンにもアップデートが加えられている。最初のアップデートは、Pixelの高度なカメラ技術を使用して、拡大可能な虫眼鏡として物理的に機能する、新しい「拡大鏡」アプリだ。このアプリは、英国王立盲人協会(RNIB)と全米視覚障害者連合(NFB)のパートナーらと共同で設計されており、視覚障害者が細部を拡大して見るために役立つという。「Pixel Fold」を除く「Pixel 5」以降の機種で利用可能だ。
視覚障害のある人が自撮り写真を撮りやすくする「Guided Frame」もアップデートしている。顔以外も認識できるようになったため、前面カメラだけでなく背面カメラでもさまざまな写真が撮影しやすくなった。現在、「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」で利用でき、2023年内に「Pixel 6」以降でも提供が開始される予定だ。
Googleの公式ブログこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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